『鎌倉殿の13人』は声優が多数出演し、アニメファンの注目も集めている。『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE BOOK 2』(東京ニュース通信社)

【画像】吉田鋼太郎と顔ソックリで話題…大河ドラマに出演した声優たち(4枚)

『鎌倉殿の13人』だけじゃない! 大河ドラマ出演を果たした声優たち

 バラエティー番組や歌番組など、アニメや吹替え以外でも活躍の場を広げている声優。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も、声優が数多く出演しSNSで話題になっています。さらに先日は山寺宏一さんが名僧・慈円役で出演することが発表されました。

 声優が顔出し出演した大河ドラマは『鎌倉殿の13人』だけではありません。そこで今回、大河ドラマ出演を果たした声優とその反響ぶりを紹介します。

 まずは『鎌倉殿の13人』に出演した声優をおさらい! 本作は源頼朝などを支えた北条義時を主人公にした大河ドラマです。

 第3回「挙兵は慎重に」には、『ドラえもん』ジャイアン役などで知られる木村昴さんが登場しました。木村さんが演じた以仁王は、平家追討のため頼朝に決起をうながした重要な人物。威厳のある力強い声や精悍な顔つきで、ファンの視線を釘付けにしました。

 第10回「根拠なき自信」には『ONE PIECE』サンジ役で有名な平田広明さんが、佐竹義政役で登場。佐藤浩市さん演じる上総広常とは旧知の仲ですが、つい口をすべらせて斬り伏せられてしまいます。斬られ役としての見事な表情にも注目です。

 第24回「変わらぬ人」、第27回「鎌倉殿と十三人」には、『機動武闘伝Gガンダム』ドモン・カッシュ役などで知られる関智一さんが土御門通親(つちみかどみちちか)役で出演しました。朝廷の実力者として策を巡らす土御門通親。悪巧みをしているときの怪しげな笑みは、一度見たら忘れられないほどのインパクトがあります。

 さらに第21回「仏の眼差し」には願成就院の住職役として、『名探偵コナン』阿笠博士などを演じている緒方賢一さんが登場しました。緒方さんは『西郷どん』中山忠能役、『麒麟がくる』僧正役に続いて3度目の大河ドラマ出演。アニメファンもなかなか気づかないほど、自然な演技で作品に溶け込んでいました。

 渋沢栄一を主人公にした『青天を衝け』には、『キングダム』王騎などを演じている小山力也さんと、『機動戦士ガンダムSEED』アンドリュー・バルトフェルド役などで有名な置鮎龍太郎さんが出演しています。

 小山さんは第14回「栄一と運命の主君」に老中・酒井忠績役で登場。置鮎さんは第19回「勘定組頭 渋沢篤太夫」で公家の正親町三条実愛(おおぎまちさんじょうさねなる)を演じています。どちらも登場時間は短いものの、すごみを感じさせる演技でファンを喜ばせました。



大塚明夫さんは、共演した吉田鋼太郎さんと顔がそっくりだと話題になった。『大河ドラマ 麒麟がくる 完全版 第壱集 ブルーレイ BOX』 (C)2020 NHK(NHKエンタープライズ)

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親子で大河ドラマに出演した声優も!

 緒方賢一さんも出演した2020年放送の『麒麟がくる』には、『紅の豚』カーチス役で知られる大塚明夫さんも登場。主人公・明智光秀が出会った鉄砲屋「辻屋」の店主・宗次郎を演じました。光秀が初めて鉄砲を買い求める重要なシーンを、寡黙な表情と渋い声で彩っています。

 ちなみに『麒麟がくる』の脚本を執筆した池端俊策さんは、1991年放送の『太平記』でも脚本を担当。『太平記』には大塚明夫さんの父・大塚周夫さんも、土肥佐渡前司(どいさどのぜんじ)役で出演していました。大塚周夫さんといえば『忍たま乱太郎』山田伝蔵役でも有名な声優。奇しくも親子で同じ脚本家が書いた大河ドラマに出演していたのです。

 また、『麒麟がくる』には第5回から、『進撃の巨人』ケニー・アッカーマン役で知られる山路和弘さんも出演。戦国大名・三好長慶を演じています。吉田鋼太郎さん演じる松永久秀にも負けないほどの貫禄を見せ、ファンの心を掴みました。

 大河ドラマに出演した声優は登場シーンの短さが注目されることもありますが、ほぼレギュラーのように何度も出演した人もいます。

 真田幸村の生涯を描いた『真田丸』では、『名探偵コナン』高木刑事役で有名な高木渉さんが小山田茂誠役で登場。木村佳乃さん演じる松の夫として第1回から登場しますが、第6回「迷走」で出番がいったん終了してしまいます。表情豊かでときにコミカルな演技は、多くの視聴者を魅了。再登場を望む声が多く寄せられ、第23回「攻略」で帰ってきたときにはSNSでも話題になりました。

 そして2023年放送予定の『どうする家康』では木村昴さんが渡辺守綱役を演じることが発表されています。おしゃべり好きな人物とのことで、セリフの多さにも期待できそうです。高木渉さんのように何度も出番があることを祈って、放送を待ちましょう。