『ソードアート・オンライン』ビジュアル (C)川原礫/アスキー・メディアワークス/SAO Project

【画像】女性のほうが立場が強い?人気アニメ作品を見る(4枚)

なんだかんだでバランスが取れている……?

「男女バディモノアニメ」は数多くあり、ふたりのコンビネーションや性別の違いゆえのちぐはぐ感も見どころです。そしてなかには、女性の方がだいぶ立場が強く、男性が尻に敷かれていそうなアニメも多数あります。今回はそのなかから、4作品をご紹介します。

キリトとアスナは息ぴったり!『ソードアート・オンライン』

 まずは大人気アニメ『ソードアート・オンライン』です。主人公のキリトとヒロインのアスナは、バディとして背中を預け合って戦っています。

 HPが0になると現実世界の自分も死んでしまうMMORPGゲーム「SAO」巻き込まれ、生還のため協力しながらクリアを目指しているキリトとアスナ。最初は不信感もあり仲も良くなかったふたりですが、戦闘時には息ぴったりです。早く現実に帰りたいと焦るアスナに対し、例えゲーム内だとしても精一杯生を謳歌して、楽しみながら生きているキリトのアンバランスさと、次第にほだされていく様子が微笑ましいバディです。アスナは戦闘能力も高く、ただキリトに守られることを良しとしない女性で、その心根の強さが後に弱ったキリトをも支えています。戦闘の合間の日常ではアスナにたじろぐキリトの姿も微笑ましく、その関係性をいつまでも見ていたくなるようなバディです。

ゲームの天才、空白兄妹の活躍!『ノーゲーム・ノーライフ』

 都市伝説とまでささやかれている伝説の天才ゲーマー「  (空白)」。その正体は、ニートで引きこもりの兄妹「空」と「白」で、まさにゲームで右に出る者はいない天才バディです。そんなふたりはある日、別の世界の神「テト」により、全てがゲームで決まる世界に召喚されてしまいます。そこで天才ゲーマーバディは、「イマニティ」と呼ばれ、他種族に負け続けて、最下位種族として扱われる人類のために、世界を相手取ってゲームをすることになるのです。

 発想の転換や駆け引き、読心術に長けている空と、計算による先読みがもはや予知の域にまで達している白はまさに最強のバディです。しかし、空は重度と呼べるほどのシスコン。かわいい妹である白には逆らえず、まさに「尻に敷かれている」といっても過言ではないでしょう。



『ズートピア』ビジュアル (C)2016 Disney

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ミステリー作品や、ディズニーのバディも魅力的!

怪異ミステリー×恋愛×バトル『虚構推理』

 妖怪や怪異の知恵の神となった岩永琴子と、不死身の体を持つ桜川九郎のバディミステリーアニメ『虚構推理』。怪異からの相談を受け、それを詭弁や架空のストーリーを交えて、現実にありうる答えとして作り上げる琴子と、幼い頃に人魚とくだんの肉を食べ、死ぬと未来予知ができる体となった九郎は、それぞれの能力を使ってさまざまな怪異を解決に導いていきます。

 琴子は九郎に重すぎるほどの愛を向けており、そのアピールは超強引。それゆえに九郎はいつも琴子に引き気味で、冷ややかに見つめています。しかしここぞという時には琴子の作戦に乗らざるをえないので、結局は知恵の神でもある琴子の手のひらの上で転がされているのです。

ディズニーの大ヒット作!動物の男女バディアニメ『ズートピア』

 さまざまな動物たちがそれぞれの特性を生かして生きている世界で、それまで大きく屈強な動物だけがなっていた警察官の夢を叶えた主人公・ジュディ。彼女は史上初のウサギの警察官として周囲に認められようと奮闘するなかで、キツネの詐欺師・ニックと出会い、カワウソの誘拐事件を追っていくことになります。

 ジュディは負けん気も強く、厳しい訓練も耐え抜いた女性で、肉食動物たちに負けない強さを持っています。そもそも詐欺師と警察官、という立場からして、ニックはいやでもジュディに逆らうことができません。しかし、ジュディはニックの自分にない部分を尊重し、まっすぐな正義感でニックのかたくなな心を解きほぐしていくのです。何事にも一生懸命で心根が強いジュディと、他人の内心に敏感で実は繊細なニックは、まさにお互いにとって欠かせないバディでした。