五三川で生まれたクランクベイト「アベンジクランク100」の使い方
では、ここからは大津流の釣り方の基本を紹介してみたい。
大津さんが五三川でもバス攻略をメインに生み出したのが、ラグゼ「アベンジクランク100」。
100というのは、100㎝(=1m)までのレンジを攻めることができる点から付けられたのだが、五三川ではシャローエリアでの釣りがメインとなるため、あまりルアーを深く潜らせる必要がない。
五三川で生まれたラグゼ「アベンジクランク100」
がまかつ(Gamakatsu) 80-610 AVENGE(アベンジ) クランク100#4 フェアリーシャッド
それよりも大きな特徴として、ボトムの障害物にリップが当たった際、あまりルアーが跳ねてしまうとトレースしたいラインからズレてしまうことも多い。
「アベンジクランク100」は、その跳ねるのを最大限抑えている。
また、障害物に当たった時にステイさせることで、ボディを揺らしながら浮き上がるシステム。
この障害物に当たって浮き上がる瞬間にバイトしてくることがもっとも多いのが「アベンジクランク100」の特徴でもある。
ちなみに「アベンジクランク100」を使う際に愛用しているロッドがラグゼ「アベンジ B66M-R」。
このシリーズはオカッパリでのバス釣りを想定して開発されたロッドで、近年の細分化した多彩なバリエーションがあるショアからの釣りに合わせて、14機種がラインアップされているこだわりのバスロッドだ。
クランク用に大津さんが愛用するラグゼ「アベンジ B66M-R」
がまかつ ラグゼ アベンジ B66M-R
もちろん、感度も非常に高くルアーがボトムにタッチした感触が手に取るように分かるため、根掛かりの回避にも役立っている。
釣りの基本はキャストしてからのややスローなストレートなリトリーブ。
水深があるであろう沖向きにキャストした場合は、ロッドティップを下げてやや速めに巻くことでレンジを深くすることができる。
ある程度レンジを入れてリトリーブしていると、ボトムや障害物と接するタイミングが出てくる。
あまり速めに巻いていると障害物などにフックが掛かってしまうことも多いので、リトリーブに入ればスロー巻きが基本だ。
ボトムタッチを意識するようにスローリトリーブで攻める
ボトムや障害物にルアーが当たれば、そこで一旦止める。
すると、ルアーがフラフラと浮き上がる。
水面近くまで浮き上がらせたら、再びゆっくりとリトリーブしてルアーを沈め、障害物に当てるようにトレースして、当たれば浮上…を繰り返して足元までじっくりと攻める。
要はこの繰り返しで、レンジを入れるには速巻き、そこからのスロー巻きで障害物に当たれば、ルアーを浮上させるのが基本的な攻め方だ。
障害物に当たったルアーが浮上する瞬間にヒット
これをシェードがあればシェードの中、シャローの障害物周りで実行する。
数回ルアーを通して反応がなければ即移動することで、1日の中で数多くのポイントを攻めることができる。
五三川を始め、ハイプレッシャーフィールドは各地に数多くあり、シャローやストラクチャーを目安に狙い目を定める釣り場も多いはず。
そんな場所でのバス攻略に、ハードルアーを多用してみるのも良いかも…。
●交通:名神高速道「大垣」ICで降り、国道258号を南下し、養老町周辺の釣り場へ。
(文・写真/松村計吾)
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「ハードルアーで挑む 養老水系 おかっぱりバス」
※当日の様子は、YouTubeフィッシングDAYS「ハードルアーで挑む 養老水系 おかっぱりバス」https://youtu.be/isBqHUG-304 で視聴できる。