2023年9月度の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。
1位のモデルは今日新型が正式発表された「N-BOX」
日本自動車販売協会連合会（自販連）と全国軽自動車協会連合会（全軽自協）は2023年10月5日、2023年9月および2023年度上半期の車名別販売台数ランキングを発表しました。
自販連は登録車（5ナンバー／3ナンバー）ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。
なお、発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車では、トヨタ「ヤリス」としてコンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。
軽自動車ではスズキ「スペーシア」に「スペーシア」「スペーシアカスタム」「スペーシアギア」が含まれるなど、同名シリーズは全体が合算されています。
●2023年9月 登録車 ブランド通称名別 新車販売速報 登録車ベスト10
・1位：トヨタ「ヤリス」1万6790台
・2位：トヨタ「カローラ」1万2962台
・3位：トヨタ「シエンタ」1万1611台
・4位：トヨタ「ルーミー」1万716台
・5位：日産「ノート」1万251台
・6位：トヨタ「プリウス」9468台
・7位：トヨタ「ノア」8584台
・8位：日産「セレナ」8336台
・9位：トヨタ「ヴォクシー」7670台
・10位：トヨタ「アクア」6008台
●2023年9月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報 乗用車ベスト10
・1位：ホンダ「N-BOX」2万686台
・2位：ダイハツ「タント」1万4527台
・3位：スズキ「スペーシア」1万1693台
・4位：スズキ「ハスラー」9011台
・5位：ダイハツ「ムーヴ」8415台
・6位：ダイハツ「タフト」6445台
・7位：スズキ「ワゴンR」6369台
・8位：日産「ルークス」6308台
・9位：スズキ「アルト」6304台
・10位：ダイハツ「ミラ」5735台
2023年9月の新車（登録車）販売台数ランキングは、トヨタ「ヤリス」（販売台数1万6790台）が首位を獲得しました。2023年に入ってから9ヶ月連続で1位を維持しています。
2位はトヨタ「カローラ」、3位がトヨタ「シエンタ」、4位がトヨタ「ルーミー」とトヨタが独占した一方で、5位には日産「ノート」が入り、半年ぶりに5位以内にトヨタ車以外にモデルが名を連ねる結果となりました。
登録車ではランキング内の車種に大きな変化はありませんが、10位以内に入らなかったものの、24位のトヨタ「ヴェルファイア」は前年同月比1136％を記録しています。
2023年6月に8年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型アルファード／ヴェルファイアは初公開直後から注目を集めており、特に先代末期に人気が低迷していたヴェルファイアは、新型へと全面刷新したことによって受注が好調のようです。
現在長期の納車待ちが発生していますが、今後はランキングにも変化が生じる可能性があります。
なお、20位以内のランキングでは、7車種がミニバン、6車種がクロスオーバーSUVもしくはシリーズ中にSUVモデルを設定している車種で、こうしたボディタイプの需要が多いことを示しています。
軽自動車では、ホンダ「N-BOX」（2万686台）が1位を獲得。軽自動車全体では15ヶ月連続で首位の座を保持。登録車を含めた全体では2ヶ月連続で1位を獲得。唯一の2万台超えを記録しました。
なお、N-BOXは2023年10月5日に3代目が発売されました。今後、新型モデルでも「日本一売れているクルマ」の称号を継続できるかが注目です。
以降は、2位がダイハツ「タント」、3位がスズキ「スペーシア」、4位スズキ「ハスラー」、5位にダイハツ「ムーヴ」が続きます。
10位以内に入った4車種には、高い全高に後席両側スライドドアを持つ軽スーパーハイトワゴンが含まれ、人気のボディタイプであることがうかがえます。
登録車・軽自動車全体では、前年同月比で100％を超えるクルマが多くあり、一部では改良や刷新が行われていないのにも関わらず200％を超える台数を記録したクルマもあります。
これは、2021年前半に始まった世界的な半導体不足による部品供給の不透明性や、コロナウイルス感染拡大による工場閉鎖などで新車の長納期化が続いていた問題に目処が立ち、相次いでいた受注停止なども徐々に改善されてきていることを示唆しています。
半導体不足はまだ完全に収束してはいませんが、各社ともに素材調達の見直しなどを図っており、今後さらに改善されれば販売台数も変化する可能性があります。
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以上のランキングを登録車・軽自動車で合算すると、2023年9月の販売台数ランキングは以下のようになります。
●2023年9月 販売台数ランキング ベスト10
・1位：ホンダ「N-BOX」2万686台
・2位：トヨタ「ヤリス」1万6790台
・3位：ダイハツ「タント」1万4527台
・4位：トヨタ「カローラ」1万2962台
・5位：スズキ「スペーシア」1万1693台
・6位：トヨタ「シエンタ」1万1611台
・7位：トヨタ「ルーミー」1万716台
・8位：日産「ノート」1万251台
・9位：トヨタ「プリウス」9468台
・10位：スズキ「ハスラー」9011台
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なお、2023年度上半期も同日発表されています。登録車・軽自動車で合算すると、以下のとおりです。
●2023年度上半期 販売台数ランキング ベスト10
・1位：ホンダ「N-BOX」10万409台
・2位：トヨタ「ヤリス」9万4443台
・3位：ダイハツ「タント」7万3493台
・4位：トヨタ「カローラ」6万7724台
・5位：トヨタ「シエンタ」6万3949台
・6位：スズキ「スペーシア」5万7224台
・7位：トヨタ「プリウス」5万4005台
・8位：ダイハツ「ムーヴ」5万1518台
・9位：トヨタ「ノア」4万9587台
・10位：日産「ノート」4万6144台
