トヨタが開発した「空のモビリティ」も、車じゃない…?

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担当者に話を聞いたところ、社内でも「空飛ぶ車」の定義は明確に決まっていないとのことでした。

先述のeVTOLについても、

「飛行機やヘリコプターよりも気軽に乗れる『空飛ぶタクシー』のような感覚に近いものと思ってもらえれば。

ヘリコプターとの大きな違いは、電動ではない(ヘリコプターはガソリン)ということ」

「ヘリコプターではない」としつつも「空飛ぶ車である」とは言わないスタンスでした。

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みんなが思い描く「空飛ぶ車」の登場はまだ未来の話

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現時点で動いているプロジェクトの多くが「空飛ぶ車」ではないことがわかりました。しかし諦めきれず、“タイヤ付きの「陸空両用eVTOL」の開発はあり得るか”を聞いてみると、

「個人的な意見として、『陸空両用』は現状だとプロペラ等が付属しているため一般道での走行は難しい。

いずれプロペラが外れて、垂直に飛べる別の技術が進めばありえるかもしれないが、すぐすぐには無理だと思う」

といった回答が。やはり現状では、垂直離陸できる陸空両用の車両は難しいようです。

先日“中国のテスラ”とも呼ばれている小鵬汽車(Xpeng)がテスト飛行に成功した「X3」は、タイヤがついているタイプの空飛ぶ車でした。しかし、あくまで「ルーフにプロペラが載った車」の域を出ず、イメージとは程遠いデザインと言わざるを得ませんでした。

まだまだSF世界の到来は遠いかもしれませんが、確実に近づいているのは事実。誰もが納得する「空飛ぶ車」の実現が、今から待ち遠しいですね。

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