「空飛ぶ車で通勤成功」に疑問の声?
未来の乗り物といえば「空飛ぶ車」。憧れの技術として各メーカーが開発に乗り出し、最近では試運転成功のニュースなどが度々聞かれます。
記憶に新しいところで言えば、「世界で初めて空飛ぶ車での通勤に成功!」というスウェーデン企業の発表。“空飛ぶ車”と“通勤”という言葉の組み合わせに、ワクワクした自動車ファンも多かったようです。
ところが蓋を開けてみると、「ちょっと想像と違ったなぁ」「これを車というべきなのか?」と意外な声が。
どういうことかというと、「空飛ぶ車」の形状に問題があるようです。
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“ただのヘリコプター”に見えてしまう理由は?
現在「空飛ぶ車」と銘打って開発されている機種の多くは、タイヤのないタイプが目立ちます。その見た目のせいで、「これ、ただのヘリコプターだよね」「これを車というのは無理があるでしょ」などの指摘が多く上がっていました。
また小型の機体が多いことからも、現行の車と比べて「個人用ヘリコプター」に見えてしまうのもうなずけます。
筆者個人としても「空飛ぶ車」と聞いてイメージする形状は、扁平でスポーツカー然とした見た目。しかし多くの企業は「空を飛ぶ」部分にのみフォーカスを当てており、自動車好きのロマンを実現する動きはまだまだ少ないように見えます。
いったい各メーカーのいう「空飛ぶ車」の定義はどこにあるのでしょうか。
実際にトヨタが2021年1月に開発・生産で協業を発表したeVTOLも、あくまで「空のモビリティ」という表現に留まっていました。リリースに掲載された写真を見る限り、4基のプロペラを備えた姿はまさに「ヘリコプター」。
やはり国内企業であれば「車」とは言わない線引きがあるのでしょうか……
早速、トヨタに取材を申し込みました。