■喜多方に行ったら訪れたい「ラーメン神社」

食堂いとうを後にして、次に向かったのは市内中心部のふれあい通りに面した「ラーメン神社」だ。喜多方ラーメンを腹一杯食べに行こうと決めた際に、現地の情報を調べていて出会ったスポットなのだ。

大きな箸で造られた鳥居が目印のナチュラルローカルマーケットとのことで、自然食品や酒類、雑貨などを扱っている。また、中には神社があり御朱印も受けられるという。面白そうじゃないか。

入店してみると昭和レトロな雰囲気。入り口から入って正面の奥に鎮座するラーメン神社にまずはお参りをして、記念に御朱印を授かる。

店長の岩田さんに、その時食べたいラーメンのイメージや味の好みを伝えれば、市内の喜多方ラーメンのおすすめも教えてくれるとのこと。それは旅人にとって、ありがたいサービスだ。何店舗か情報をもらい、店内を見学していると「喜多方らーめんソフトクリーム」のメニューが目に入る。

せっかくなのでプチサイズ(200円)をいただくことにした。小さなナルトとネギが乗ったソフトクリームは、初めて見たぞ。


「喜多方らーめんソフトクリーム」プチサイズ(200円)

一口食べてみると甘さの中にほんのり塩っぱさがある。どうやら、喜多方ラーメンの定番である醤油味風らしい。とはいえ、普通にとても美味しいのでこれは喜多方名物にすべき!

ぜひ喜多方へ訪れた際には立ち寄って、名物ソフトクリームを食べてもらいたい、おすすめスポットだ。

暮らしの酒場なみなみ/ラーメン神社
福島県喜多方市字2丁目4662
https://www.instagram.com/naminami___kurashi_no_sakaba/

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■シジミとワサビのハーモニーが楽しめる喜多方ラーメン、2軒目!

●活力再生麺屋 あじ庵食堂「山葵潮ラーメン」850円

さて、次の店へと向かうことにしよう。「活力再生麺屋 あじ庵食堂」は地元住民はもちろん観光客にも人気のラーメン店とのこと。名物はシジミのエキスがたっぷりのカエシを使った「山葵潮ラーメン」とのこと。

福島県塩川町出身の店主・江花さんが、かつて塩川町が会津のシジミ産地だったという歴史にインスピレーションを受け、生み出した至極の一杯だという。

供されたラーメンはとても美しい。透き通るスープ、喜多方らしいちぢれ麺、食べ応えのありそうなチャーシュー、細めのメンマと白髪ネギ、そしてネギの上に添えられたワサビ。


「山葵潮ラーメン」850円

どんな味がするのだろう? 興味のままにスープをすすれば、優しい塩味の奥にひっそりと存在するシジミの香り。「ああ、これ。飲んだ次の日に朝一番で食べたいやつだ」。そんな感想が真っ先に頭に浮かぶ。

麺はもちろん、もちもちと食感が良くスルスルとすすれてしまう口当たり。ボリュームのあるチャーシューは驚くほどホロホロで、ふんわりと口の中でとろけるから驚いた。しっかり最初の一口を堪能した後、ワサビをスープに溶かしてみる。

あら、これもまた良い! 優しくて滋味深いスープの味が、すっきりシャッキリとする。輪郭が出る、とでも言うのだろうか。決して辛いわけではなく、鼻から抜ける風味がワサビで爽やかになるのだ。シンプルに美味しい。人気の理由がわかった気がする、これはこの店でしか味わえない特別なラーメンなのだ。


「鳥皮モツ煮」(660円)

すっかり胃も心も満たされて店を去ろうとした際、店主の江花さんと少し話ができた。「ぜひこれも食べてみてください」そんな言葉と共にいただいた「鳥皮モツ煮」(660円)の缶詰は、地元塩川町のご当地グルメとのこと。

サイドメニューでも食べられるということで、次に訪れた際は鳥皮モツ煮を肴にビールを飲んで、〆で山葵潮ラーメンをいただきたい。そんなことを思ったのである。

活力再生麺屋 あじ庵食堂
福島県喜多方市豊川町米室字アカト5246-54
http://www.ramenkai.com/list/detail.php?i=45