現在の愛車アドリア・ソニックスプリーム710DC

山田さんの現在の愛車は、2019年モデルのアドリア・ソニックスプリーム710DC。全長752cm×全幅232cm×全高296cmのボディが圧倒的な存在感を漂わせる、アドリアモーターホーム最高峰のクラスAだ。なかでもDCは、リアにダブルベッドを備えた日本ではレアな内装レイアウトが特徴となる。」

「年々会社が大きくなって気持ち的に少し余裕ができたこともありますし、何より自分が乗るクルマは会社のデモカー的な役割も兼ねていますから、エアコン、リチウムイオンバッテリーシステム、エアドライブコントロールなど、最先端の装備を贅沢に取り付けました」

足回りには、ドイツメーカー・ゴールドシュミット製のエアドライブコントロールをインストール。エアサスペンションで抜群の走行安定性を実現しているのはもちろん、傾斜地の駐車時もオートレベライザーが自動で車体の水平を調整してくれる。

快適な車内生活のキモとなる生活電源には、ビクトロンエナジー社の300Ahリチウムイオンバッテリーシステムを搭載。インバーターやバッテリーチャージャー、ディストリビューター、シャントなどが組み込まれたシステムで、生活に必要な電源を総合的にコントロールする。

クラスAモーターホームならではの、広々とした居住空間。シンプルさと高級感を兼ね備えたインテリアデザインも、長い歴史と伝統を持つヨーロッパの名門RVメーカー・アドリアの面目躍如だ。

独立したリアのスリーピングルームには、広々としたダブルベッドをレイアウト。上部には家庭用エアコンも装備され、サマーシーズンからウインターシーズンまで、1年を通して快適なキャンピングカーライフを実現する。

本格的な調理も可能なキッチンスペース。カウンターには3口コンロとシンクがセットされ、キャビネットにはグリルやオーブンレンジもビルトインされている。

シャワールームとトイレルームが独立しているため、長期の旅でもストレスなく快適な生活を送ることが可能だ。

フロントシート上部には電動式のプルダウンベッドを完備。大人数での就寝にも対応する。

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キャンピングカーは自然の中で遊ぶためのツール

「子供の頃にアメリカの西部劇で見た、カウボーイが幌馬車で野営をしている光景。それが、キャンピングカーに対する憧れにつながっています」

昔から、自然の中で生活をしたり遊んだりすることに、並々ならぬこだわりを持ち続けてきた山田さん。ヨットに打ち込んだ10代~20代の頃から、クラスAモーターホームを愛車にしている現在まで、その生き方の根幹にはいささかのブレもない。

「自分にとってキャンピングカーは、自然の中に入って遊ぶためのツール。それは、ヨットも、バイクも、自転車も、キャンピングカーも、すべてに共通する感覚です。とくに、長期の旅でも快適に生活できるモーターホームは、自然の中での遊びや生活と、もっとも親和性が高い。移動手段と生活空間が融合したキャンピングカーは、自分が理想とするライフスタイルには、欠かせない存在ですね」

デルタリンク倉敷店のショールームにディスプレーされている自転車は、山田さんの私物。20代の頃に自転車でカナダを旅した経験を持つほど、大の自転車好きでもある。

ハーレーダビッドソンは、山田さんが小学校時代から憧れていたバイク。30代半ばで購入して、現在の愛車で3台目となる。

キャンピングカーを販売する側であり、キャンピングカーのユーザーでもある山田さん。愛車の輸入モーターホームで、キャンプや北海道旅を楽しんできたほか、韓国に船で渡って旅をした経験もあるという。「自らがキャンピングカーを使い続ける」ことには、どのような意味が込められているのだろうか。

「何でもそうですが、とにかく自分で体験してみないことには本質はわかりません。年々キャンピングカーも進化していますから、最新のクルマに乗って『新しいデザインや技術を体験すること』『常に知識や経験をアップグレードすること』は、キャンピングカーを販売する上で非常に重要なことだと思っています。これからも、自分流のキャンピングカーライフを楽しみながら、常に知識や経験をアップグレードしていきたいですね」

WRITER PROFILE

岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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