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激しいライバル対決でパリレースが白熱! 梶原&里見が連勝記録を伸ばしたパラバドミントン国際大会

パラサポWEB

「記録を伸ばした気持ちがすごく強かったので、優勝できてホッとしています」と安どの笑顔を見せた女王が「すごくうれしい」と付け加えた言葉からは、プレッシャーと戦う苦しみと解放感がにじみ出ていた。

自身のドロップの好調さは前日のダブルス時に、確認できたこと。里見はダブルスの敗戦も糧にした

里見がもうひとつパリランキングでトップの位置にいるのが、女子ダブルスWH1-2だ。しかし、里見・山崎悠麻ペアは中国ペアと対戦した準決勝でストレート負けを喫し、決勝進出はならなかった。

今大会は銅メダルの里見(左)・山崎組は世界選手権で巻き返しを狙う

ダブルスの練習が不足する中、「(大会前に)2人で動画を見て話しただけで、あれだけ競ることができた」(里見)、「手ごたえを感じた。(想定外に集中砲火を浴び)もうちょっと対応できたらよかったという悔しさもあるけど、まあこれからなので」(山崎)と前を向く。

女子ダブルスWH1-2の決勝は脅威を増している中国対決に

「向こうが強いというより、こちらにコンビネーションや基本的なエラーがある。対策すれば簡単に負ける展開にはならない」と草井篤監督も話しており、今後2人はダブルスの強化に力を入れていくことを明かした。

立位のエース、藤野は準優勝

パリパラリンピック出場濃厚の藤野は、表彰台で笑顔を見せた

現在、パリランキング2位でパリパラリンピック出場濃厚の藤野遼(SL4)は決勝で中国選手と対戦。「当たって砕けろ」の精神で挑めたという試合は、風の影響もあった第1ゲームで押されると、そのままストレート負け。

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「(合宿などで打ち合う)梶原選手よりも厳しいカット、球質、そして日本人にはない配球に苦しめられました」

昨年、同会場で行われた世界選手権に続き、銀メダルに終わったが、「決勝の舞台は楽しかった」と振り返り、清々しい顔で会場を後にした。表彰台を狙うパリパラリンピックの前哨戦になる世界選手権には、ウエイトトレーニングで身体の土台を強化してから臨む。

なお、ダブルスでは伸び盛りの男子WH1-2の西村啓汰・松本卓巳組が準優勝。日本にとって明るい材料になった。

パリランキング9位から上昇を目指す混合ダブルスSL3-SU5の伊藤則子・今井大湧組はベスト16だった

※世界ランキングは11月7日時点

text by Asuka Senaga
photo by X-1

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