伊藤:あと少しのがんばりで行けるのかもしれないし、今のままでは届かないかもしれない。すごく近いように見えて、パラリンピックは遠い場所です。でも、試合が終わったときにその距離に気づくのでは遅いですから。パラリンピック出場権のかかる大事な一戦、大事な一発のために、どれだけの準備をして迎えられるか。一日一日を大切にして、パラリンピック、そしてメダルに続く道を進んでいきたいです。
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取材の最後に、「俺は見栄を張っているので、強いように見えるかもしれません。でも国際経験もなくてまだ弱いです。目標もこうして口にすることで『言葉にしたんだから、ちゃんとやれよ』と自分に言い聞かせています」と、打ち明けてくれた伊藤選手。スター性を秘めた新時代のエース、そしてアイスホッケー日本代表の船出に注目しています!text by Asuka Senaga
photo by Hiroaki Yoda