つまり、そのポップと本を一緒に持ち帰ることができるのは一冊のみ。本との出会いが一期一会になっているのも一興です。
木村書店さんでは小規模なスペースの中でお客さんに楽しんでもらえるように、コーナーには常時80冊程のポップがついた書籍が並んでいるそう。
今日はどんなポップが並んでいるのか、実際に訪れてみたいと思える書店さんです。
ここからは木村書店のポップ担さんに伺ったおすすめ書籍をご紹介します。
おすすめ本①『「もしも?」の図鑑 恐竜の飼い方』
広告の後にも続きます
149種類の恐竜の「飼い方」を、時代背景や現在わかっている科学的事実に基づいて解説している本です。
ポップ担さんは、「恐竜図鑑は他のでも見かけるが、飼い方という発想が面白くて素敵だなと思った。どうしても注目して欲しい、手に取って欲しい」という理由でポップを作成したそうです。
基本的には一度紹介した本のポップはつくらないのですが、『「もしも?」の図鑑 恐竜の飼い方』に限っては何度もポップを作成するほど、おすすめの1冊となっています。
「もしも?」の図鑑 恐竜の飼い方2013/3/19土屋 健実業之日本社
おすすめ本②『ビロードのうさぎ』
こちらはポップ担さんが書店員になる前から好きな本で、ずっとポップで紹介したいと思っていた作品なのだそうです。
大人になって読むと、どんな人でも持っている子供の頃の記憶を思い起こせるのが魅力で、こちらも何度もポップで紹介しているおすすめの絵本となっています。
ビロードのうさぎ2007/4/20ビアンコ,マージェリィ・W.ブロンズ新社
おすすめ本③『まだある。こども歳時記 夏休み編―ロングセラー商品でつづる昭和のくらし』
1970年代の小学生の夏休みのくらしを描きながら、そこに登場する様々な商品について、現在も購入可能なものをピックアップしている本。
読み進めると、今も昔も「夏休み」というワクワク感は変わらないけれど、使っているものは違うというのを知る面白さを味わえるのが魅力。
大人の方も「これあった!」と共感しながら、懐かしい夏休みの記憶が蘇るかもしれません。
まだある。こども歳時記 夏休み編―ロングセラー商品でつづる昭和のくらし2010/6/21初見/健一大空出版
おすすめ本④『ビーチコーミングをはじめよう 海辺で楽しむ宝探し 』
ビーチコーミングとは海辺に落ちている漂着物をコレクションしたり、加工したりする趣味のこと。本書はビーチコーミングの時の服装や心がけなどもイチから解説してくれます。
木村書店のある青森県の八戸市は海辺が多い地域。ポップ担さんも海辺を散歩することが多いそうです。
「海に入れない季節でも海を楽しめるような本を伝えたい」という思いから、こちらの本を紹介してくれました。
宝物を集めるようなイメージのポップになっています。
ビーチコーミングをはじめよう 海辺で楽しむ宝探し2013/9/13山田 海人
おすすめ本⑤『チリモン博物誌』
スーパーに売っているチリメンジャコには別の生き物も混じっています。そのような生き物を「チリモン」と呼び、紹介していく本です。
スーパーで売っているチリメンジャコのパックを買うだけで、海の中を探索するような楽しみを味わる本となっています。
チリモン博物誌2009/6/1きしわだ自然友の会 幻戯書房
取材にご協力いただいた木村書店のポプ担さん、ありがとうございました!
ホンシェルジュでは、フェアを紹介させていただける全国の書店様を募集しております。ご興味をお持ちいただけた書店様は、問い合わせからぜひご相談ください。
次回もお楽しみに!
特集
過去の記事はこちらから本屋を訪れる楽しみの1つが、その本屋さんオリジナルのフェア。ホンシェルジュでは「書店オリジナルのフェア」を「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名し、取材を通してその魅力をお伝えしていきます。