top_line

あなたの語彙力が試される!
無料ゲーム「ワードパズル」で遊ぼう

5分でわかる蚊の生態!!蚊に刺されるのは夏だけじゃない!?

ホンシェルジュ

移動距離は種類によって異なりますが、待ち伏せ型のヒトスジシマカは一日50m~100m。飛行距離のながいアカイエカは1日数km行動することもあるようです。

 

蚊はなぜ人間の血を吸うの?

 

蚊の成虫は頭部、胸部、腹部の3つに分かれています。頭部には複眼や触覚があり、胸部には3対の脚と1対の羽があります。オス、メスともに針のように長い口吻を持っているのが特徴です

蚊は血だけを餌にしている生き物ではなく、普段蚊が主食としているものは、花のミツや草の汁などです。

広告の後にも続きます

 

血を吸うのはメスだけで、卵巣を発達させ卵を産むために高タンパクな動物の血液が必要なのですです。意外にも蚊がもっとも好きなのは鳥類の血、そのなかでもニワトリの血を好むといわれています。

 

蚊の視力は、人間と比べると数百分の1程度しかないと言われています

蚊が1回に吸うことのできる血の量は、ほぼ自分の体重と同じくらいと言われており、血を吸った後は体重が約2倍になります。

 

吸血し終えたメスは、卵の成熟を待つために安全な場所で2~3日の間休止しています。

 

血を吸うのも一生に4ほどなので、同じメスの蚊が一晩に何度も血を吸うことはありません

 

蚊に刺されるとなぜかゆい?

蚊に刺されるとかゆみを生じるのは、血を吸うときに、血を固まらないようにするための唾液を注入され、この唾液によってアレルギー反応を起こすためです。刺されたところはアレルギー反応で血管が膨れ血液の成分がにじみ出るため腫れ上がります。

 

 

蚊はどこに卵を産むの?

蚊は少量でも水が溜まった場所があれば産卵し、繁殖していきます。1回の産卵で数十個から数百個くらいの卵を産みます。孵化スピードは早く、1日から2日で卵からかえります。その生まれた幼虫がボウフラです。

蚊が川などに産卵しないのは、ボウフラの特性にあります。ボウフラの尻尾は呼吸器になっていて、それを水面に出して呼吸しています。また水中の微生物や生物の死骸、排泄物を食べて成長します。水の流れが速いと食物をうまく摂取できないため、身体が小さいので流されてしまうのです。

そして生まれて7日から10日の間に4回の脱皮をします。なんとボウフラは自分の脱皮した皮も自分で食べてしまいます。


 

蚊はどうやって冬を越すの?蚊の寿命は短い?

蚊の寿命は一般的には約一カ月と言われています。

ヒトスジシマカは卵で冬を越しますが、アカイエカはそのまま越冬をして、6ヶ月ぐらい生きる場合もあります。洞穴や、排水や川が流れる土管の水に浸からないような場所でじっとして休眠します。冬を越すのはするのはメスのみで、オスは交尾を済ませると冬が来る前に死んでしまいます。


 

蚊は地球上で最も危険な生物?

 

人間をいちばんたくさん殺している生き物は、蛇でも蜂でもなく蚊です。

その数は圧倒的で年間100万人にも及ぶと言われています。

蚊が危険な理由は、病原体を運んでいるということです。

 

蚊が運んでくる病気は日本脳炎、黄熱病、デング熱、マラリア、フィラリア、ウエストナイルウイルス熱症、チクングニア熱、ジカ熱などがあります。

 

蚊は叩こうとした人を覚えて避ける?

2018年1月25日付けの学術誌「Current Biology」に掲載されたこの論文では、蚊に刺されそうなときに叩くと、蚊は死にそうになった体験とその人の匂いを結びつけて覚え、将来その人を避けられるようになるという研究結果が発表されたそうです。

蚊は叩こうとした人を覚えて避ける、はじめて判明

もしも蚊に刺されやすい人は、たとえ叩いて退治することができなくても、叩き続けたほうがいいということです。いずれこのような研究結果から、新たな防虫剤や虫除けスプレーが生まれてくるかもしれません。


 

 

 

きっと誰かに教えたくなる 蚊学入門 : 知って遊んで闘って 

きっと誰かに教えたくなる 蚊学入門 : 知って遊んで闘って
著者[“一盛 和世”, “一盛 和世”] 出版日

まさか蚊について学べる入門編の本があったなんて!しかも蚊のプロフェッショナルが執筆に携わっているということで、ここでしか聞くことのできない話も。蚊の生態から蚊の歴史まで知ることのできる充実度。これを読んだ後は蚊と仲良くなれるかもしれません。

 

あなたは嫌いかもしれないけど、とってもおもしろい蚊の話 日本の蚊34種類図鑑付

あなたは嫌いかもしれないけど、とってもおもしろい蚊の話 日本の蚊34種類図鑑付き
著者[“三條場 千寿”, “比嘉 由紀子”, “沢辺 京子”] 出版日

世界中を飛びや回る蚊学者と呼ばれる研究者たちの愛が詰まった一冊。蚊にまつわる雑学や珍しい蚊の図鑑もこの本だからこそ見ることができます。あれだけ小さな蚊でもしっかり分類されているということにあらためて驚かされます。

 

きらいになれない害虫図鑑

きらいになれない害虫図鑑
著者有吉 立 (アース製薬研究開発本部生物飼育課課長) 出版日

兵庫県赤穂市にあるアース製薬の研究所では約100種の害虫が飼われていて、その虫たちの世話をし、繁殖させている“飼育員”有吉立さん。実際に育てからこそわかる生態を可愛らしいイラストとともに紹介されています。蚊意外にも普段は嫌われがちな生き物たちの新たな一面を知ることができます。

 

 

今回は蚊の生態と蚊にまつわる書籍について紹介しました。知っていることも多い反面、知らないこ生態もあったのではないでしょうか。これからも蚊とうまく付き合っていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 1
  • 2

2022年10月26日

提供元: ホンシェルジュ

 
   

ランキング(読書)

ジャンル