『親愛なる僕へ殺意を込めて』のドラマ化に際し、未読の人も既読の人も改めて原作漫画を読みたいと思う人も多いはず。ヤンマガWebやコミックDAYSなどでは、無料キャンペーンが行われています。各配信サイトの情報もまとめてみました。
ヤンマガWeb
第1話~第3話まで無料。第4話からは無料登録すると「待つと無料」になります。無料登録時や購入特典、毎日のログイン獲得でいるペリカを集めると、読むこともできます。
コミックDAYS
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第1話~第30話まで無料。それ以降は、ポイント購入で読むことができます。
講談社コミックプラス
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全巻、試し読み可能。どこのサイトより試し読みページが多く設定されています。
そのほか、各漫画配信サイトにて配信中。各社無料サンプルあり。*第1巻~第3巻まで無料キャンペーンはいずれも終了しています。
コミックシーモア
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まんが王国
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Renta!
LINEマンガ
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相関図付き!『親愛なる僕へ殺意を込めて』登場人物
『親愛なる僕へ殺意を込めて』に登場するキーパンソンを紹介。相関図と合わせて確認してみてください。
浦島エイジ(うらしまえいじ)
主人公。大学生。15年前に起きた連続猟奇殺人事件(LL事件)の犯人とされた八野衣真を実の父親に持つ。現在は、保護司だった浦島亀一の養子となり、浦島を名乗っている。ある日、自身の記憶が数日飛んでいることに気付き、二重人格者である疑いを持つ。
B一(びーいち)/八野依エイジ(はちのいえいじ)
二重人格者であるエイジのもう一人の人格。真明寺麗により、B一と名付けられた。エイジとは真逆の性格で冷静沈着。
雪村京花(ゆきむらきょうか)
エイジと同じ大学に通う。大学の中でも可愛らしい女の子で、エイジに初めてできた彼女。エイジの過去も知った上で受け入れ、付き合っている。
真明寺麗(しんみょうじれい)
エイジと同じ大学の同級生。無口で1人でいることがほとんど。エイジを常に観察し、二重人格なのではないかと指摘する。エイジの協力者でもあり、B一の協力者。ピッキングが得意で、非常に頭が切れる。
*ドラマでは、このキャラクターは登場しない。代わりに、原作漫画にも登場し、SKALLが運営する「ALICE」で働くナミが真明寺麗の役割を担う。
八野衣真(はちのいまこと)
エイジの父親。通称LL。連続猟奇殺人事件(LL事件)の犯人。警察に追われた末に焼死した。少年事件で集団ではあるが、殺人事件に関与した過去を持つ。その際、浦島亀一が保護司として関わっていた。
佐井社(さいやしろ)
ギャングチーム「SKALL」のリーダー。LLを崇拝している。クラブ「ラスト」を経営しつつ、裏では売春組織を運営している。
畑中葉子(はたなかようこ)
「SKALL」が管理する売春組織「ALICE」で働いていた。B一の協力者だったが、LL事件と同じ手口で何者かに殺害された。警察からは、エイジの彼女といわれるが真相は不明。
白菱正人(しらびししょうと)
大学教授。LL事件の被害者女性の1人、白菱凛の父親。B一が「SKALL」の金を強奪した際の協力者。
桃井薫(ももいかおる)
15年前のLL事件を担当した刑事。畑中葉子殺害の事件も担当し、同じ手口であると気付く。畑中と交際していたエイジに疑いを持つも、犯人像とは程遠いことから、別に真犯人がいることも疑っている。
猿渡敬三(さるわたりけいぞう)
桃井の上司。畑中葉子殺害事件捜査の管理官。LL事件の時は、桜井と組んでおり、八野衣を追っていた。
浦島亀一(うらしまきいち)
エイジの養父。ボランティアで保護司を務めている。エイジの父、八野衣真が起こした少年事件でも担当の保護司だった。
浦島乙(うらしまおと)
亀一の娘。エイジの義理の姉。ひきこもりの生活を送っている。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』キーワード①「二重人格」
『親愛なる僕へ殺意を込めて』の主人公、浦島エイジ。物語の最初のうちは、どこにでいる普通の大学生のように描かれていきます。しかし、彼には、壮絶な過去の経験がありました。
この物語はそんな主人公が、連続猟奇殺人事件の犯人を父親に持ってしまったあまり、人生を狂わされてしまったお話です。その過酷な運命を生き抜くため、エイジはもう1人の自分を作り出します。解離性同一症つまり二重人格です。
この物語の面白いところは、冒頭から登場している浦島エイジが実は作られた方の人格で、主人格はB一こと八野衣エイジであること。物語が進むにつれ、なぜ浦島エイジが作られたのか、どういうタイミングで人格が入れ替わるのかなどわかっていきます。
また、最も気になるこの二重人格がずっと続くのか、どちらかが消えてひとつの人格になるのか。謎が謎を呼ぶ展開になっています。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』キーワード②「京花の存在」
自分の知らない間にめちゃくちゃ可愛い彼女が出来ていたという衝撃の展開から始まる『親愛なる僕へ殺意を込めて』。主人公の浦島エイジは、何日か記憶が飛ぶことがありました。その記憶のない時に雪村京花という彼女が出来たという設定。
この雪村京花という存在が、物語の重要な人物となっていきます。エイジの過去を知ってもなお、それを承知の上でエイジと付き合うという京花。エイジにとっては、かけがえのない存在となっていきますが、そんな彼女の本当の顔は……というのが、また本作の興味深いところ。
誰が味方で誰が敵なのか、次から次へ予想だにしない展開に目が離せません。共通して言えるのは、みなそれぞれに過酷な事情を抱えているということ。罪を犯すことは決して許されることではありませんが、そこには各々の理由があるということもこの物語では重要なポイントです。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』第1巻『親愛なる僕へ殺意を込めて』キーワード③「SKALL」
『親愛なる僕へ殺意を込めて』の3巻までの展開で重要になってくる存在がギャングチーム「SKALL」。B一がこの「SKALL」に近づくために、ここで売春をやらされていた畑中葉子に近づきました。しかし、畑中葉子は何者かに殺されてしまいます。しかも、LL事件の模倣犯によるものです。
「SKALL」のリーダー、佐井社は、LLことエイジの父・八野衣真を殺人鬼として崇拝し、自らもLLの如く殺人を楽しんでいます。エイジのこともLLの後継者として歓迎していたもののそうでないとわかった途端、殺害の対象に。
そんな「SKALL」には、売春の顧客リストが存在します。浦島エイジは畑中葉子殺しの犯人の手がかりとして、顧客リストを手に入れようと画策するのでした。
本作は、いろいろな伏線が張り巡らされている作品です。「あの時のあれが!」という展開もしばしば。たとえば、この顧客リストや「SKALL」という存在が、物語にどう絡んでくるのかなど。こうした伏線が徐々に回収されていきます。それぞれのキーポイントごとに注意して読んでみてください。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』キーワード④「エイジの協力者」
『親愛なる僕へ殺意を込めて』の主人公・エイジ、ここでは主にB一こと八野衣エイジの協力者ともいうべきでしょうか。この物語の最も重要な人物といっても過言ではないのが、真明寺麗という存在です。
最初のうちは、浦島エイジにわけのわからない助言をしてくるミステリアスな存在でしたが、次第にエイジにとって、非常に重要な協力者となっていきます。彼が二重人格であることを指摘したのも、この真明寺でした。
なぜ真明寺麗がそこまでエイジに協力をするのか。ここも本作の面白いところで、ある時点で明らかになります。彼女は彼女なりの理由があったのです。
また、いろいろな登場人物に表の顔と裏の顔がある本作の中で、この真明寺の存在だけは違います。これだけ怒涛の展開が続く物語の中で、彼女の存在はいろいろな意味で救いとなっていきます。そういう点でも非常に重要な人物です。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』キーワード⑤「また殺す LL」
「また殺す LL」。これは、LL事件の犯人、八野衣誠が自殺する直前にあるサイトに書き込んだメッセ―ジです。そして、15年後、LL事件と同様の手口で新たな殺人が行われました。八野衣には子どもがおり、それがエイジにあたるわけですが、この新たな殺人事件の容疑者として真っ先に名が挙がったのが浦島エイジでした。
当のエイジも、記憶のない時の自分=B一が残したメモ「また殺す LL」を発見し、自分自身を疑うことで、真相を突き止めるため行動に移していきます。また、「SKALL」の佐井の背中に彫られた刺青。ここにもあるヒントが存在することをB一が気付いていたことも判明します。
こうして、徐々にLL事件の模倣とされる畑中葉子殺害事件だけなく、新たな事件、ひいてはLL事件の真相まで辿りつくことになるのです。さまざまな出来事が絡み合い、それぞれの人の思いが繋がり驚愕の真相が明らかになっていきます。ぜひその結末はご自身の目で確かめてみてください。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』第1巻まとめ
珠玉のミステリー漫画『親愛なる僕へ殺意を込めて』を紹介しました。裏切りや驚きの展開に毎回ハラハラドキドキさせられるヘビーな作品ではありますが、それだけの作品ではないことに気付くはずです。特に最終話のラストシーンは必見。希望の感じられるラストとなりました。
また、ドラマ化が決まり、キャストやスタッフからコメントが寄せられる中、原作の井龍一のあるメッセージが心に残っています。
その悪意や怖さには理由があり、物語の行く着く“答え”に必ず納得してもらえると思います。
これは、どうドラマ化されていくのかも気にあるところ。やはり原作漫画もドラマもコンプリートし、その答えを探したいですよね。ぜひ、納得の答えを確認してみてください!
著者[“井龍 一”, “伊藤 翔太”] 出版日