top_line

あなたの語彙力が試される!
無料ゲーム「ワードパズル」で遊ぼう

社会を生きるうえでの「トリセツ」を一緒に模索してくれる本

ホンシェルジュ

 

トリセツをつくる視点

タイトルから誤解されることがあるのですが、「私たちのつくったトリセツ、役に立つから使ってね!」というハウツー本ではありません。そういう印象から拒否感を持たれることがあるということを、タイトルを決めてから知りました。

では、トリセツをどうするかというと、人のつくったものを使うのでなく、「自分なりのトリセツをつくろう」ということを提案しています。

苦手だけど繰り返し巡ってくること、これちょっと難しいなあと感じること、初めて出会うことについて、自分なりの「トリセツ(取扱説明書)」をつくるという視点を持っていると、「逃げずに、なんなら興味をもって取り組めるようになってきた!」というのが、私自身がこの本を作ってますます実感していることです。

何かがうまくいかない。と思ったら、トリセツを作ってみよう!
「こういう仕組みでこういうことが起きてるのか」
「他の人はどうしてるんだろう?」「他の国や時代ではどうだったんだろう?」
「私にはどういうやり方が合いそうかな?」
「今回はうまくいった、でもいつもじゃないとしたら、ほかにどんな方法ができるかな」

広告の後にも続きます

……というように、対象について知る・仮説と実践で試行錯誤する・他者とシェアしながら再検証する、を前向きに取り組めるのです。

 

例えば、『恋のトリセツ』の中では、私なりに研究した「恋する理由」を4つ挙げています。①生命が持つ根源的な欲求 ②優れたものへの憧れ ③人生を分かち合う社会的なパートナー ④親からもらえなかったものを受け取るため。

これを読んで、どんな感じがしますか?「いや、これもあるでしょう!」「自分はこういうことだと思う」など、自分なりの理由が浮かんできたとしたら、それが【あなたのトリセツにある「恋する理由」】なのですね。

自分の中にあるものが、本書との比較で初めて再確認できたり、違いが浮き彫りになったり、もっと探究したくなったらぜひ、深掘ってみてください。

この項のワークシートは「あなたが好きになる人には、共通点がありますか?」という問いがあります。ときめきポイントを書き出してみると、恋する理由のどれかにあてはまるでしょうか。

さて、あなたなら、なんのトリセツをつくりますか?

 

ワークシートと参考図書&映画で「使う」本

本の構成は、著者が書いた本文と、項ごとに考えるとっかかりになりそうなワークシート、章ごとに参考図書と映画の紹介、でできています。

章立ては、

第一章 あなたの心とからだのこと 
第二章 あなたと誰かの関係性 
第三章 あなたと社会の関係性 

と、自分を中心に徐々に外側へひらかれていくかたちになっています。これも、周りから考えるほうがやりやすい、とか、まずは自分のこと、とか、今直面してるあの人とのこと、など、好きな順番で読むことができます。

本と映画という要素は、著者3人が共通して、人生において何度も救われてきたものです。実際に体験するよりも安全に、何度でも、疑似体験の中で人間や人生を学べるのが本や映画。読者のみなさんが、ここに挙がっている作品たちにどんな感想をもったか、またここに載っていない作品を「自分だったらこの章の推薦図書はこれ!」みたいに教えあうのも楽しいです。著者に教えてもらえたらとっても嬉しいです。

同じ作品でも、ほかの人の感想を聞くと「そういう読み方もできるのか!」「そこを受け取っていたんだ」という発見があり、さらに自分の感性を育ててくれます。

このように作品を通じて人と対話をするやり方についての項のほか、他者との健やかな境界線について書かれた項もありますよ。

読むだけではなく「使う」本としてつくりました。


社会を、つくる

何かがうまくいかないとき、あるいは胸のつぶれるようなニュースを目にしたとき、社会がこんなだから、国がこうだから、時代が…と無力感にやられることがあります。

そんな時はこう思い直すことができます。基本、社会は、自分たちが作っていて、この先を変えたければ、変えていけるものだ、と。

ただし、ひとりでは無理だから、一緒につくっていこうよ、まだここまでしかできてないけど、まだ私も学び途中だけど、と未熟なひとりとして呼びかけています。

自分自身についても、他者との関係性についても、暮らす社会についても、トリセツをつくりながら進んでいける。自分なりのトリセツをつくりながら、シェアしあい・ブラッシュアップしながらこの社会を生きていこう。もっと望むような社会をつくっていこう。

そんな呼びかけで初回を閉じたいと思います。
よかったら、ぼっとう&よはくお店番の日に会いに来てくださいね。本書も置いています。

 

著者・高橋ライチさんのカウンセラーとしての活動は、こちらのホームページをご覧ください。

 

著者が利用するシェア書店「ぼっとう&よはく」のご案内

概要・コンセプト

本記事の著者も棚を借りる「ぼっとう&よはく」は、練馬区江古田にある一棚本屋。コワーキングスペースも併設しています。

スペースにて不登校の親の会を開いたりしていたため、棚主さんには本好きというより社会課題に興味のある方が多い印象です。 棚主さんは、緩く仲良し。

「普通が苦手な方にもあたたかいスペース」をスローガンに掲げています。棚主さんを募集中です!!

ぼっとう&よはくの本棚スペース ライチさんの本棚

 

営業時間

一棚本屋営業の日:水/土/日/祝 13:00~17:00

コワーキングスペース:月/木/金 12:00~17:30

詳細はカレンダーでチェックできます。

アクセス

西武池袋線 江古田駅 南口より徒歩3分/都営大江戸線 新江古田駅 A2出口より徒歩6分

東京都練馬区旭丘1丁目 65-18 旭丘ダイヤモンドビル 2F

営業最新の情報は、ぼっとう&よはく公式ホームページをご覧ください!

  • 1
  • 2

2022年9月7日

提供元: ホンシェルジュ

 
   

ランキング(読書)

ジャンル