top_line

「エンタメウィーク」サービス終了のお知らせ

【漫画】姉と比較され続ける“じゃない方”の妹……アイデンティティの確立を描く読切漫画がスゴい

Real Sound

『2世で、2人目で、じゃない方の妹がアイデンティティを確立するまでの話』より

 芸事の修行のプロセスに「守破離」がある。このなかでも一番難しいのは、型を破る時ではないだろうか。女優として脚光を浴びる姉の背中を追いかけた妹が、“自分”を確立するまでを描いたSNS漫画が『2世で、2人目で、じゃない方の妹がアイデンティティを確立するまでの話』だ。

(参考:漫画『2世で、2人目で、じゃない方の妹がアイデンティティを確立するまでの話』を読む

 物語で鍵となるのはスケートボードやファッション、そして恋。アメリカの青春劇を思わせる世界観も特徴の本作について、作者の夕海さん(@___yummi___)に話を聞いた。

――本作を投稿された経緯を教えてください。

夕海:これを描いたのは2020年の春くらいで結構前なんです。ちょうどヤングアニマルZEROで連載中の『ノラの家』の単行本も発売されたタイミングなので、宣伝も兼ねてXに投稿しました。

広告の後にも続きます

――アイデアはどのように?

夕海:連載には至りませんでしたが、以前に女の子が主役のスケートボード漫画を担当さんと構想していたんです。その企画のサブキャラクターが本作の主人公・信乃でした。もともと金髪のギャルっぽいキャラで、担当さんが「彼女のスピンオフを考えませんか?」という提案してくれたんですね。

 そんな経緯で彼女がスケートボードを始めるまでを短編として描いたのが本作です。あと信乃がお姉ちゃんの模倣から逃れて自分を表現するシーンをラストにするのは、最初からイメージとしてありました。

――スケートボードをキーアイテムとして使ったのはなぜでしょう。

夕海:自分が当時ハマっていたのと、若者の青春漫画とスケボーの滑走やジャンプって相性がいいんですよ。感情の高ぶりと動きを合わせると絵になるので。あとは女の子のスケートボーダーもカッコいいじゃないですか。それが理由ですね。

――親と姉にコンプレックスを持つ妹を主人公にした理由も知りたいです。

  • 1
  • 2
 
   

ランキング(読書)

ジャンル