画像は『ONE PIECE Log Collection “ODEN”』(エイベックス・ピクチャーズ)

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おでんが目指した「プルトン」解放の真意とは?

『ONE PIECE(ワンピース)』の歴史上、「ワノ国編」は最も長い期間描かれたエピソードです。四皇であるカイドウとビッグマムの撃破や、ルフィの「ニカ覚醒」など、物語もさまざまな展開を迎えました。最終章の幕明けを飾るに相応しい重厚なエピソードが描かれた「ワノ国編」ですが、作中では新たな謎についても触れています。「ワノ国編」で未解決のままとなった伏線を振り返ってみましょう。

 まずは「ワノ国編」のエピソードにおいて重要な人物のひとりである光月おでんについての謎です。おでんは、「釜茹での刑」で死を迎える直前に家臣たちに「ワノ国を“開国”して欲しい!!」と頼んでいました。

 おでんによると800年前の光月家は、強大な力から「ワノ国」を守るために鎖国を決行したといいます。そして鎖国した後の「ワノ国」は世界が待ちつづけているある人物が現れたとき、協力できる国を目指したのだそうです。

 そしておでんの語る開国の真意こそが、ワノ国に眠る古代兵器「プルトン」の解放だったといわれています。光月家には、代々海底に沈んだ「旧ワノ国」とそこに眠る「ロードポーネグリフ」の所在が伝承されており、「プルトン」は「旧ワノ国」のさらに地下で眠っている、と記されていました。つまり開国とは、ワノ国を囲っている壁を破壊し「プルトン」を世界に放つことを意味していたのです。

 現在、「ワノ国」の行く末は、おでんの息子である光月モモの助が握っています。そしてモモの助は、ともに戦うというズニーシャに対して「開国だが…まだしない」と発言しました。

 では、なぜおでんは世界を破滅させる力を持つとされる「プルトン」を解放しようとしたのでしょうか。おでんのいう強大な力の正体や開国しようとした目的は、依然として謎のままです。息子であるモモの助は、おでんの意思を紐解き、「ワノ国」を正しく「開国」へ導けるのでしょうか。今後の展開に注目が集まります。



画像は『ONE PIECE Log Collection “WANOKUNI"』(エイベックス・ピクチャーズ)

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ゾロ死亡の前兆? ワノ国編でゾロが目撃したふたつの謎

 続いて、カイドウが率いる百獣海賊の幹部であるキング(アルベル)に関する謎です。キングは、黒い羽根をもち、白髪に褐色の肌が特徴とされるルナーリア族で、政府に存在を知らせるだけでも1億ベリーの報酬がもらえる希少な種族でした。

 キングは絶滅したはずのルナーリア族の生き残りであり、あらゆる環境下でも生存可能な強靭な肉体を持っています。さらには、背中に炎を纏(まと)うことで防御力を上昇させる特殊な能力を有し、作中では炎を消すと俊敏性があがるなど、オンオフを自動に切り替えながら戦う様子が描かれました。

 また大昔に「神」と呼ばれていたことから、かつて「神の国」と名付けられていた「マリージョア」と深い関係があったことが推察されています。そのほかに、あらゆる環境で生きられることや月を想起させるネーミングから、かつてエネルが話していた月から来た神なのではないかとウワサが絶えません。

 最後は、麦わらの一味であるロロノア・ゾロへの不気味な伏線でしょう。当時のゾロは、キングとの戦闘前からカイドウとビッグマムの合体技である「破海」を受け止めるなど、満身創痍でした。

 しかし、薬でダメージを誤魔化してキングとの戦闘を続けた結果、決着がついた後は意識を失いますが、その意識を失う直前が不穏でした。ゾロは気を失う直後に大きな鎌を持った死神のような巨大な「何か」を目撃します。

 結果的に気絶したゾロはフランキーに回収され、決着の7日後には無事に意識を取り戻して宴会に参加する様子が描かれましたが、死神との出会いについてほとんど触れられないまま「ワノ国」を発ってしまいます。ゾロの死亡フラグとも読み取れるこの伏線には、いまだに多くのファンの気持ちをかき乱されています。

 新たに「エッグヘッド島編」に突入している『ONE PIECE』では、「ワノ国編」の伏線が回収されることはあるのでしょうか。今後の展開から目が離せません。