ラスボスはゾロなのか? 画像は「ONE PIECE Log Collection "WANOKUNI"」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】仲間だと思ってたのに… 親友と敵対した裏切り者たち(3枚)

なぜゾロが疑われ始めたのか?

『ONE PIECE』の勢いは衰えをしらず、エピソードが明かされるごとに更新されるファンのさまざまな考察は、もはや一大コンテンツとして楽しまれています。

 いくつもあげられている考察のなかには「これが当たったら嫌だ!」と、ファンの間で騒がれている考察も複数見られました。特にラスボスを予想するファンの間では「ロロノア・ゾロとルフィが対立する」という意見もあげられています。なぜ、そのような意見があがるようなってしまったのでしょうか。

 まず、ゾロの「海賊狩り」という通り名に違和感を持つファンがいるようです。ルフィと出会う前のゾロは、海賊を倒し懸賞金で生計を立てる「海賊狩り」として名を馳せていました。

 麦わらの一味に加入して以降は「海賊狩り」ではなく「海賊」そのものです。ほかの海賊を打ち倒しているのも、本来の目的だった「世界一の剣豪になる」という夢と「ルフィを海賊王にする」ためでした。

 しかし賞金稼ぎではなくなったにもかかわらず、通り名が「海賊狩り」のままであることについて、「いつかルフィを『狩る』伏線か?」「海賊王となるルフィと敵対する未来の匂わせでは?」とウワサされています。

 次に「ウォーターセブン編」でのゾロの言動を振り返りましょう。「ウォーターセブン」では麦わらの一味が乗船しているメリー号の進退をめぐって、ルフィとウソップが対立しました。

 麦わらの一味を去ったウソップに対し、考えを改めたルフィたちは再び迎えに行こうとします。これに唯一反対したのがゾロでした。筋を通さないと納得が行かない、真っ直ぐな性格を表した反面、仲間を見捨てることができる危うさも見られたのです。これによって、ルフィとゾロが将来的に「認識の違い」から仲たがいする未来を予想するファンも見受けられました。

 さらに原作1033話の「ワノ国」でのゾロとキングの戦いにおいて、ゾロは覇王色の覇気を覚醒させます。そもそも覇王色の覇気は、数百万人にひとりの割合と言われており、かなり貴重な存在です。

 そのことから、ゾロだけでもひとつの海賊団をまとめ上げるには、十分すぎる実力を持ち合わせていることは確かでしょう。実際に破壊僧海賊団僧長のウルージが、ゾロのことを「人に従うような男には見えない」と発言していた点も気になります。

 最後にゾロの「方向音痴」についても、裏切りの伏線である可能性があげられているようです。これはただの方向音痴として考えるのではなく「道(選択)を間違える」といった意味で捉えられており、ゾロは「麦わらの一味と異なる道を進む」と読み解く意見も聞かれます。

 やはり長らく一緒に旅をしてきた仲間とは最後まで仲間であって欲しいものですが、もし本当にゾロが裏切る展開となれば、ファンからの悲鳴が聞こえてきそうです。果たしてこの答えは、いつ分かるのでしょうか。