息子に断捨離の大切さを教えたときの出来事について描いたマンガのカット(kiwacoさん提供)

【マンガ】断捨離の意味を説明すると泣き出した息子 予想外の理由に、母はうれしさと罪悪感で複雑に 本編を読む

息子が涙した理由が「素敵」

 息子に断捨離の大切さを教えたときの出来事について描いたマンガが、Instagramで300以上のいいねを集めて話題となっています。

 息子の工作作品が増えて、収納スペースがいっぱいになってしまったため、断捨離をしようと母が提案しました。「なぜ整理してほしいのか」という母の思いを伝えたところ、息子は突然泣き出してしまいます。驚いた母が理由をたずねると……。読者からは、「Kくん素晴らしい!」「しっかりと説明するママも素敵」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、Instagramでマンガ発表している、グラフィックデザイナーのkiwacoさんです。kiwacoさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?

 いまから約7年前の2016年からです。長男を妊娠したことを機に、描き始めました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 長男の泣いた理由が予想外で、「母の言葉をこんなに素直に受け止めてくれるのか」といううれしさから思わず描きました。

ーー息子さんは、よくどのような作品を作るのですか?

 画用紙を貼ったり、色を塗ったり、仕掛けを作ったり……などの細かい作業はせず、もの同士をつなげて作る豪快で大きい作品が多いです。例えば、箱やトレーなどをセロハンテープでつなげて、ゲームに出てきそうな世界を作っています。サイズが大きいので、とても場所を取りがちです(笑)。

ーーこのときはどのような作品の断捨離をしたのですか?

 箱と箱をつなげただけの作品や、本人に使い方を聞いても答えられなかった作品を捨てました。息子に捨てるかどうかを決めさせ、私は「これはどうする?」と聞く程度でした。

ーー息子さんの涙の理由を聞いたとき、どんな気持ちになりましたか?

 最初はかわいい、いとおしいという気持ちでした。その後、分かってもらえたことへのうれしさと罪悪感がこみあげてきて、なんともいえない複雑な気持ちになりました。

ーーその後、息子さんは自分から断捨離できるようになりましたか?

 作品をしまっている場所に入りきらなくなったとき、「そろそろ整理しない?」と声をかけると、ある程度整理してくれるようになりました。まだまだ取ってあるものも多いですが。

ーーすぐに作品を捨てずに、「保留ゴミ箱」に保管しておいて良かったな、と感じたエピソードはありますか?

 普段まったく遊んでいない作品について、突然「あれどこ?」と聞かれたことがありました。保留ゴミ箱にいったん保管しておいて良かったです(笑)。私自身もわが子の作品をすぐに捨てたくないという思いが強いので、私の心の整理をするという意味でも保留ゴミ箱は役立っています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「Kくん素晴らしい!」「しっかりと説明するママも素敵」などのコメントをいただきました。息子の発言に私も感動したので、皆さんにほめていただけてうれしかったです。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 今後は、できるだけ「リアルな育児の大変さや楽しさ」を伝えられるようなマンガを描いていきたいです。しかし、あまりにリアル過ぎると否定的な意見も増えてしまうので、そのさじ加減は意識していきたいと思います。