橋本環奈演じる『銀魂』神楽のビジュアル (C)空知英秋/集英社 (C)2017映画「銀魂」製作委員会

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「狂気」や「ギャグ」要素も完全再現!

 人気マンガ、アニメ作品が実写化されると、ファンの間で賛否が起こることはよくあります。ファンの心配が的中して改変が起きたり、全然違うキャラが誕生したりしたこともありますが、なかには、「クオリティが高い」「原作並みに可愛すぎる」「身体張って再現してくれてありがとう」と評価されたケースもありました。今回は、実写化で話題になった3名の女優による、「ヒロインキャラ」を紹介します。

浜辺美波さんによる『賭ケグルイ』蛇喰夢子

 大人びた表情とクシャっした笑顔のギャップも魅力の女優・浜辺美波さんは、マンガ・アニメ実写化の実績としてドラマ『私たちはどうかしている』や、映画『センセイ君主』『思い、思われ、ふり、ふられ』『約束のネバーランド』などで主演を務めています。

 なかでも、彼女の美貌、演技力が発揮されたキャラとしては、2018年1月に放送されたドラマ版から、劇場版2作含め何度も演じている『賭ケグルイ』の主人公・蛇喰(じゃばみ)夢子が挙げられます。だれもが認める美少女でありながら、作中屈指のギャンブル狂いで、ギャンブルによる階級制度がすべての私立百花王学園で戦い続ける狂気のヒロイン・夢子を嬉々として演じてきました。

 全力で顔をゆがめ、狂気を感じる笑い方で発する「賭け狂いましょう」という名ゼリフもインパクト絶大です。ミステリアスで大人びた表情と、狂気に満ちた表情が印象的な夢子を演じ切った浜辺さんには、ネット上で「綺麗にマンガの世界を演技で再現していて好き」「こんな変顔しているのに、ぎりぎりシリアスとして崩れない演技がすごい」と原作ファンの間でも話題になりました。

 浜辺さん本人も「エンタメOVO」のインタビューでは「私の中ではこれ以上テンションを上げた作品はないので、他の作品でもテンションの高い役を演じやすくなりました。」と語るなど、転機となった大事な役として思い入れを語っています。

橋本環奈さんによる『銀魂』神楽

 2013年に「千年に一度の美少女」と話題になってから早10年、女優としてキャリアを積んできた橋本環奈さんは、その現実離れした美貌と演技力で、『銀魂』や『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』『キングダム』『斉木楠雄のΨ難』『今日から俺は!!』など、さまざまな人気作品の実写化に出演しています。

 なかでも話題になったのは、2017年に公開された映画『銀魂』のヒロイン・神楽役でした。破天荒な性格の美少女で、語尾が「アル」の独特な話し方をする唯一無二のヒロインキャラ・神楽は、ギャグやアクションシーンも求められる難しい役柄です。

 映画公開前の心配の声をよそに、橋本さんは「鼻をほじる」「白目をむく」「ゲロを吐く」などのシーンをノリノリで再現し、鑑賞した人から「はまり役すぎ」「神楽は環奈ちゃんにしかできない」と
絶賛の評価を得ていました。

 演技力の高さも驚きですが、台本を全て頭に入れて仕事の現場に臨み、ほぼ一発で完璧に仕上がるというプロ意識の高さも、2022年3月13日放送の『情熱大陸』(MBS)で明かされています。

深田恭子さんによる『ヤッターマン』ドロンジョ

 公開から10年以上たっても、「あの再現度は驚いた」「うれしいサプライズ」と話題になるのが、「深キョン」の愛称で親しまれる女優・深田恭子さんが演じた2009年公開の『ヤッターマン』のドロンジョです。ドロンボー一味のリーダーで、悪役ながらそのキュートさも人気のドロンジョは、深田さんの小悪魔的なかわいさとセクシーな魅力が存分に発揮された作品でした。

 少し間抜けで憎めないキャラのドロンジョ様は、ネット上でも「彼女にしかできない役」という声が多く挙がりました。ドロンジョのセクシーなコスチュームには、アニメ版とも少し違い、深田さん自身の意見が取り入れられているそうで、演技のみならず演出におけるこだわりも女優としての意識の高さがうかがええます。