シャンクスをパッケージに描いた『ONE PIECE ワンピース 14thシーズン マリンフォード編 piece.8』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】もったいない? 「ワンピース」の正体を知ってる最強の男たち(5枚)

シャンクスにはラフテルに行けない理由がある?

『ONE PIECE』の四皇のひとりで、主人公・ルフィに麦わら帽子を授けた重要人物がシャンクスです。海賊たちが「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を目指すなかで、若かりしシャンクスが「ある判断」をしていたことが明らかになりました。

※この記事は『ONE PIECE』の単行本未収録の内容に触れています。

 1082話でバギーがシャンクスとの過去を回想した際、24年前の海賊王ゴール・D・ロジャーが処刑された日、シャンクスは「ワンピース」が眠る最後の島「ラフテル」に関して、「気が変わった」「今の所目指す気はねェ」と、バギーに伝えていました。バギーが当時から「あまりに有望すぎた」と語る男・シャンクスは、なぜラフテルを目指さなかったのでしょうか?

 シャンクスは、唯一ラフテルに辿り着いたとされている海賊王ゴール・D・ロジャー率いるロジャー海賊団で、バギーと一緒に見習いをしていました。しかし、シャンクスはなぜか高熱を出したバギーの看病をしていたため、肝心のラフテルへは同行していません。

 ネット上で注目されているのが、ラフテルから帰ってきたロジャーにシャンクスが何かを尋ねて「泣いていた」シーンです。シャンクスは何をロジャーに尋ね、ロジャーは何と答えたのでしょうか。

 シャンクスが泣いていた理由の考察のひとつに、「シャンクス=天竜人説」があります。ネット上では「自分が天竜人であることを知ったから」「天竜人とDの一族は敵対関係にあって、シャンクスはそれが理由でラフテルには行けないことが分かったから」などの考察が出ていました。

 ちなみに、1054話でシャンクスはベン・ベックマンに「そろそろ奪(と)りに行こうか」と言い、いよいよ「ワンピース」を手に入れるために動き出すことを示唆しています。1082話でついに海賊王になりたいと言ったバギーが、「ワンピース」を「取りに行く」と言っていたのに対し、シャンクスの「とりに行く」にわざわざ「奪」の字が当てられているのは、「自分が直接ラフテルに行けないから、誰かに先に『ワンピース』を取りに行かせて横から奪うつもりだからでは」などとも予想されています。

 また、「ワンピース」は「『条件』が揃わないと、手に入らない、もしくは意味がないものではないか」という考察が以前から一部で出ていました。過去編にて、ラフテルに行った後、帰路に着くロジャーは「おれ達は…… 早すぎたんだ」と発言しています。シャンクスはまだ「条件」が揃っていないことを知っているため、それが満たされるタイミングを待っていたのかもしれません。

 ロジャーたちがラフテルにたどり着いた25年前にはなく、現在のルフィたちの時代にあるものがその「条件」と考えられているようで、ルフィが食べた「ゴムゴムの実(実際は「ヒトヒトの実 モデル・ニカ」)」の能力や、海王類を操れる「古代兵器ポセイドン」である人魚姫・しらほしの存在などが、その候補に挙げられています。

 かつてロジャーから話を聞いていた白ひげは、「頂上戦争」での死に際に「あの宝(ワンピース)を誰かが見つけた時… 世界はひっくり返るのさ…!!」と語っていましたが、実際にラフテルに行ったロジャーは世界をひっくり返すことはできていません。果たして、その条件を満たし、海賊王として世界を変えるのは誰なのでしょうか。