ファミコンソフト『ドラゴンクエスト』(エニックス)のパッケージ

【思わず二度見】「重大なネタバレ」が隠された『ドラクエ』パッケージたち(4枚)

改めてパッケージを見返して仰天?

「ドラゴンクエスト」シリーズのサブタイトルのなかには、ストーリーの核心に迫る「伏線」が秘められたものもありました。しかし、ゲームソフトの「パッケージイラスト」には、もっと分かりやすく、重要なネタバレ情報が隠されていたことをご存知でしょうか。

 それはすでに、「ドラクエ」シリーズの原点である、初代『ドラゴンクエスト』のパッケージからありました。

 ファミコン版の初代『ドラクエ』のパッケージには、主人公である勇者が、ドラゴンらしきモンスターと戦っている場面が描かれています。鳥山明氏ならではの、臨場感あふれるイラストを覚えている方は多いことでしょう。

 しかし、そのパッケージを改めて見返してみると、勇者が戦っているのは、どう見てもラスボスの「竜王」です。それも変身前の人型ではなく、巨大な竜となった真の姿が描かれていました。

 今となっては、あまりにも堂々としたネタバレっぷりに驚かされます。

 実は、2作目の『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のパッケージにも、ボスの姿が大胆に描かれていました。パッケージイラストで、ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女が対峙しているのは、作中のボスである「大神官ハーゴン」です。

 ですが、そのイラストをよく見ると、もっと驚きの事実が判明します。なんと彼らの背後には『ドラクエ2』の真のラスボス「破壊神シドー」まで、うっすらと描かれていたのです。

 まさか購入したばかりのゲームソフトのパッケージに、ボスと真のラスボスが揃い踏みしているとは、誰も思わなかったことでしょう。

 ちなみに、スーパーファミコンで発売された『ドラゴンクエストI・II』のパッケージからはハーゴンが消えており、かわりにシドーの姿が、より大きく描かれていました。

「ドラクエ」シリーズのパッケージにおける「ネタバレ」はそれだけではありません。

 スーパーファミコン版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』のパッケージには、黄金の竜に乗った主人公、ハッサン、そしてミレーユが描かれています。これはゲームの冒頭にある、主人公たちが魔王ムドーの居城に乗り込む場面をイラスト化したものだと思われます。

 しかし、そのパッケージをよく見ると、イラストの背景には「謎の老人」が描かれていました。普通ならオープニングのイベントで討伐に向かう「ムドー」が描かれそうなものですが、実はこの老人こそが、真のラスボス「デスタムーア」だったのです。

 このように「ドラクエ」シリーズの一部のパッケージには、明らかにネタバレと思われる重要な情報が含まれていました。もちろん初見のプレイヤーには、それが「真のラスボス」などと分かるはずがないのですが、出し惜しみを一切しない潔い姿勢は、作品に対する「自信の表れ」だったのかもしれませんね。