マンガ「授乳室が苦手になった話」のカット(ねこじま いもみさん提供)

【マンガ】「授乳室が苦手に」ママがトラウマになった出来事とは? 本編を読む

授乳室を利用中、長女がぐずり始めてしまった!

 授乳室での出来事を描いたマンガ「授乳室が苦手になった話」が、Instagramで500以上のいいねを集め話題となっています。当時2歳だった長女を連れて、授乳室に入った作者。長男(当時3か月)に授乳をしていると、長女がぐずり始めてしまいました。泣きやませようとなだめていると、向かいの授乳室から……という内容で、「これはトラウマになる」「こんな言い方しなくても……」「同じママ同士なのに悲しい」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、主婦で3人の子供を持つ母親でもある、ねこじま いもみさんです。Instagramやブログ「ねこじま いもみのワンオペッペケ日記」でマンガを発表しています。ねこじま いもみさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?

 マンガを描くのは小学生の頃から好きでした。Instagramで描き始めたのは2021年の終わりぐらいです。3人目の妊娠を機に仕事を辞めたので、何かに挑戦しようと思い、誰かに楽しんでもらえるマンガが描けたらいいなあという気持ちで始めました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 外出先で次男のオムツ替えをしているときに、授乳室から子供の泣き声が聞こえてきて、当時のことをふと思い出したことがきっかけです。同じような経験をされた方はいるかなあと思い、当時から抱えているトラウマを描いてみようと思いました。

ーーこのときの心境を詳しく教えて下さい。

 怖かったです。言い方もですが、何かされたらどうしようという怖さもあり、早く退出しようと焦った記憶があります。「授乳室に立ち寄らなければよかった……」「長女に対しての準備をしておけばよかった……」など、いろいろなことを考えてしまいました。迷惑をかけてしまったとは思いますが、こんな風に言われてしまうこともあるんだな、と悲しい気持ちになりました。

ーー長女さんを連れて授乳室に入ったのは、初めてだったのでしょうか?

 長女を連れて授乳室に入ったのは、この日が初めてでした。

ーーこの日以降、外出先での授乳はどのようにしていましたか?

 ふたり目はこの後、私の体調もあってミルクに切り替えたので授乳室を使うことはなく、フードコートなどでミルクをあげていました。3人目のときに1度だけ授乳室を使ったことがあります。上の子たちは一緒ではなかったのですが、ビクビクしながら授乳しました。

ーー普段、公共の場を使うときに気を付けていることはありますか?

 いろいろな人がいて、さまざまな立場の人がいる、ということを意識するようにしています。特に子供が一緒だと、周りが見えなくなってしまうこともありますが、できる限り思いやりのある行動ができれば、と思っています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「ママ同士でこれは悲しい」といったお声をたくさんいただきました。また、「同じ母親という立場の方からの心ない言動で、怖い思いをしたことがある」というお声が思ったより多く、驚きました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 子育てをしていて同じような悩みを持つ方が共感できたり、少しでも楽になれたりするようなマンガを、今後も描いていければと思っています。子育てだけではなく夫婦のこと、昔の恋愛のこと、今まで経験してきたいろいろなことも描いていけたらと思っています。