2024年4/13~6/23 歴史を織りなす芭蕉布、その美しさに触れてみよう




愛媛県西条市にて、特別展『喜如嘉の芭蕉布物語』が開催されています。

「愛媛民芸館」と「五百亀記念館」の2会場で展示が行われる今回の展覧会では、沖縄の伝統工芸である“芭蕉布”の魅力をたっぷりと紹介。

「芭蕉布織物工房」の全面協力により、約150点の作品が集結します。

「五百亀記念館」では、芭蕉布ができるまでの工程や製作に使う道具類の他、希少な芭蕉の繊維などが展示されます。

「愛媛民藝館」では、愛媛民芸館設立の提唱者・大原總一郎氏や、初代倉敷民藝館館長・外村吉之介氏ら民藝運動の同人たちと、戦後、途絶えかけた芭蕉布を復興へ導いた平良敏子氏にまつわる貴重な作品や、女子挺身隊時代に製作した木綿の着尺3点(倉敷民藝館蔵)などが展示されます。

今回の特別展で、芭蕉布とともに日本の民藝史に触れる特別なひとときを過ごしてみませんか。

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芭蕉布の歴史と復興の物語

“芭蕉布”は、糸芭蕉の栽培にはじまり、全て手作業となる30近い工程を経て、ようやくひとつの織物となります。

沖縄の伝統的な織物の一つで、薄くて軽いため、高温多湿地域の夏の衣服として人々に親しまれてきました。

戦後、途絶えかけていた芭蕉布を、沖縄県大宜味村(おおぎみそん)喜如嘉(きじょか)で復興に導いたのが、人間国宝となった平良敏子氏とその仲間たちです。

自然や暮らしの中から様々な着想を得て豊かな絣柄を生み出し、家族のため、暮らしのため、地域文化の誇りを未来へ繋ぐため、ひたむきに逞しく繋いだ“芭蕉布” の世界を体験してみましょう。

5月26日(日)には、関連イベントが開催されますので、ぜひ参加してみてくださいね。

■ 芭蕉和紙講演会「地域発の新しい和紙 芭蕉和紙について」

時間:11時~12時

講師:福垣内暁氏(愛媛大学共創学部産業イノベーション学科准教授)

定員:30名(要予約)

参加費:無料(入館料別)

■ 芭蕉和紙・紙漉きワークショップ

時間:①13時30分~、②14時30分~ 

講師:福垣内暁氏

定員:各回10名

参加費:500円(入館料別)

【注意事項】

※館内の写真撮影不可

■ 特別展 喜如嘉の芭蕉布物語

開催日時/2024年4月13日(土)~6月23日(日)9:00~17:00(最終入館16:30)

開催場所/公益財団法人 愛媛民芸館、五百亀記念館

開催住所/愛媛県西条市明屋敷238-8

駐車場/あり(15台/五百亀記念館)

料金/大人500円、中学・高校生100円、小学生50円

お問い合わせ/公益財団法人 愛媛民芸館(0897-56-2110)

【特別展 喜如嘉の芭蕉布物語 愛媛/西条市】 愛媛民芸館と五百亀記念館の2会場で展示

reported by イマナニ編集部 ぱっつぁん

記事公開日:2024/05/08