世の中に数多く存在する、釣り用ウェアやスポーツウェアといった限定的なカテゴリーにフィーチャーした機能性ウェアは、プレイヤーが快適にプレイできる、もしくは十分に楽しめることをアシストしてくれる。ただ、そういった機能性ウェアは正しく着用してこそ効果があり、動いているうちに、または時間が経つうちにズレてきたりすると、途端に不快さの方が極まってしまうという、ある種“諸刃の剣”的な商品でもあるのだ。

そこで今回は、使用する過程でズレにくく機能性がいつまでも持続してくれる、FREEKNOTの『ズレないウェア』を3点紹介しよう。解説はFREEKNOTの商品開発を担当する山口氏にお願いした。

ソックスの外側はもちろん“内側”まで強力にグリップする「グリップソックス」

まずはグリップソックスから。当商品はソックス底面のグリップ力を高めることでクツとの一体感が生まれ、文字通り「地に足を付けた」状態で動き回れるソックス…だそう。しかし、この類のアイテムは既存商品にいくらでもあるはずだが…。



ホワイト

ブラック

グリップソックス」(品番YK5000) ●サイズ:25-27cm ●カラー:全2色 ●素材:ポリエステル56%、綿28%、ナイロン14%、ポリウレタン2% ●価格:2530円(税込)

「確かに、底面にシリコンをプリントしたりすることでクツのインナーソールとの摩擦係数を大きくして、グリップ力を上げているソックスというのはたくさんあります。ただ、それら商品の多くは“ソックスの中”までは考慮されていないものが目立ち、ソックス底面とインナーソールはグリップしても素足の裏とソックスの内側のグリップ力には乏しく、結局内側で滑ってしまうんです」と、山口さんが指摘する。

なるほど、確かにボートデッキでシューズはしっかりグリップ、加えてソックスとシューズのインナーソールもがっちりグリップしているのにもかかわらず、ソックスの中で足の裏が滑ってネンザしそうになった経験も何度かある。つまり、ソックス外側はもちろんだが、内側のグリップ力も大事ってコトだ。


グリップソックスを裏返して素足が触れる底面を見てみると、摩擦係数が大きくて滑りにくいマイクロファイバーが配置されている。これが高いグリップ力の秘密なのだ

「そこでこのグリップソックスには、マイクロファイバーの滑りにくいという特性を最大限発揮させた機能性編地である『モリグリップ』を採用しています。素足の裏と接するソックス内側にはパイル構造の生地を、インナーソールと接する外側には凸凹構造の生地をそれぞれ用いることで、ソックスの内側・外側ともに強力なグリップ力を発揮してくれるんです。お陰で滑りにくいのはもちろん、しっかりと踏ん張って動くことができます」。

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つま先部分にゆとりがあるから窮屈じゃない&疲れにくい

しかし、内側も外側もそれだけ強力にグリップすると、遊びがないというか…逃げ場がないというか…、足にも負担が大きそうなイメージ?

「つま先部分を一般的な同サイズよりもゆとりを持たせて作ってあるので窮屈な感じがせず、負担もかかりにくいんです。また、足の甲の部分に伸びにくいメッシュ素材を採用して土踏まずを引き上げるフォルムにもなっているので、長時間着用しても疲労感は少なめですよ」。


つま先部分は普通のソックスと比べて幅が広く、圧迫感が少なめなので指も動かしやすく疲れにくい。自分の足で移動を繰り返すラン&ガンには最適だ

なるほど…。ただ、滑りにくい&疲れにくいとなれば、釣りはもちろんだがスポーツのときなどにも履いて、酷使してしまいそうな気がする…。庶民目線で申し訳ないが、ソックス1足としては安い買い物ではないだけに、できる限り長持ちしてほしい…。その辺りについてはいかがだろうか?

「確かに使う時間が長ければ長いほど消耗は激しいですし、モノによってはつま先や足裏がかんたんに破けてしまうものもあるでしょう。しかし、このグリップソックスの素材は摩擦に対してとても強いので、ハードに使ってもそうそう破けたりしないと思います。コストパフォーマンスという意味でも、十分に納得していただける商品だと思います」。


モリグリップによる生地は一般的なソックスの生地に比べて耐久性が高く、使用頻度が高かったり力が加わりやすい使い方をしても、かんたんに穴が開いたりすることはない