北欧の冬は日照時間が短く、どんよりとした天気が多くなります。そんな暗くて寒い冬が明け春が来ると、晴れの日が増えてきて、日照時間も徐々に長くなってきます。そうなると、北欧の人々は待ってましたと言わんばかりに、太陽を求めてハイキングやウォーキング、サイクリング、そしてキャンプに繰り出します。

そんな北欧の春は、期間限定のアイスクリーム販売店がオープンする時期です。アウトドアのお供に大人も子供もアイスを味わって春の始まりを楽しんでいます。実は北欧の国々はアイスクリームの消費量が多く、例えばノルウェーだと年間消費量が一人当たり11.9Lで世界4位。フィンランドだと13.0Lでなんと世界3位なんだそう。ちなみに日本は年間消費量が6.0L。いかに北欧の人々がアイスが大好きでたくさん食べているかがわかりますよね。(※)

アイスクリーム販売店が少ない地域では、鮮やかな青色の移動販売車をよく目にします。長い冬に家にこもっていた人々がアウトドアレジャーに繰り出すと、春の訪れを告げる移動販売店がやって来るのです。みんながニコニコとしながらアイスクリームを買いに来るのを見ていると、こちらも何だか心が弾んできます。

アウトドア×ビール、アウトドア×コーヒーといった組み合わせが日本と同様に人気の北欧ですが、アウトドア×アイスクリームも同じように楽しまれています。太陽の下、陽射しの恵みを感じながらアイスを口にすれば、北欧の貴重な春や夏を感じることができるに違いありません。

というわけで今回は、北欧デンマークでの「春のアウトドア×アイスクリーム」の文化と魅力を紹介します。

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春はアイスクリーム販売店が続々オープン

春になると大人も子供も男性も女性も、ニコニコとアイスクリーム販売店に並んでアイスを買って頬張る、そんな姿がデンマークのあちこちで見られます。もちろん日本と同様にアイスクリーム製品の本番は夏ですが、春に販売店がオープンすると、アイスを買い求める人が多くなります。もちろん、スーパーなどでは年中アイスクリームを売っていますし、通年営業のアイスクリーム販売店もありますが、春と夏に季節限定でオープンするアイスクリーム販売店が多いのも、北欧の人々のアイスクリーム好きを物語っています。

日本でもアウトドアでのアクティビティで体を動かして、太陽の光をたっぷり浴びて食べるアイスは本当に美味しいですよね。日本と同様に北欧デンマークも酪農が盛んで、濃厚なミルクの風味を味わえるアイスクリームをお手頃価格で買えるのが嬉しいところ。

街のあちこちにある色鮮やかな外観をしたアイスクリーム販売店や、ハイキングコースの間など「ここでアイスを食べたい」と思えるスポットにある期間限定のアイスクリーム販売店を見掛けるたびに、心が沸き上がります。デンマークの人々も、きっと同じ気持ちではないでしょうか。

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昔ながらのワッフルアイス

北欧デンマークのアイスクリームの定番といえば「昔ながらのワッフルアイス」と呼ばれる独特のアイス。これは大きなワッフルコーンに指定したフレーバーのアイスとマシュマロクリーム、ジャムを“ドンッ!”と乗せたもので独特の味わいを楽しめます。

筆者も何度か食べたことがありますが、マシュマロクリームがアイスとの相性がよく、大きいサイズながら飽きずにぺろっと食べられちゃうんです。

味わいだけでなく、カラフルな色合いも人気の理由の一つで、デンマークの夏の定番として現地で知られています。もちろん春にちょっとフライングして食べることもできますよ。デンマークを観光する機会があったら、ぜひ食べてみてください。