これから新緑の季節を迎え、渓流釣りにワクワクするシーズンがやってきます。しかしみなさんのなかには、「渓流釣りは危険」というイメージを持たれている方もいるかもしれません。確かに渓流釣りでは、海や街中の川、池で行う釣りとは違った危険が付きものです。しかしどんな危険があるか事前に知っていれば、きちんと対応することができます。
今回は、そんな渓流釣りの危険対策と安全装備についてお届けしたいと思います。

渓流釣りは楽しい!でも…

渓流釣りの一番の魅力は、魚を釣る楽しみに加え、マイナスイオンたっぷりの自然を満喫できることです。木々の香りや鳥の鳴き声、川のせせらぎを聞き、冷たい川に立ち入りながらの釣りは最高に癒されます。また、休憩時に川原で食べるお昼ご飯や食後のコーヒーの美味さは格別です。


拾った薪と川の水で淹れたコーヒーは最高ですね。
※焚き火を行う場合は自治体の条例で川原での焚火がOKか確認してから行ってください。また、焚き火のあとの灰はできるだけ持ち帰って処分するようにしましょう

しかし、自然の中で行うアクティビティには危険が付きものです。とくに渓流釣りでは海釣りや街中の川、池での釣りとは違う、渓流釣りならではの危険があります。そこで、渓流釣りにおける危険を見ていきながら、その対策グッズを紹介したいと思います。

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渓流釣りの基本!
まずは安全装備から

渓流釣りでは竿や仕掛に加え、必要な装備がいくつかあります。釣り方(エサ釣り、ルアー釣り、フライ、テンカラ)や釣り場所(本流、支流、源流)などで少しずつ変わってきますが、基本的に「川に入って釣りをする」ことを前提にした装備です。

ウェーダー(ゲーター)

ウェーダーにはソックスタイプとシューズ一体型がありますが、おすすめはソックスタイプです。川の中など足場が不安定な場所での移動が多い渓流釣りでは、より足にフィットするシューズを選べるソックスタイプの方が安全です。また、夏場などの暑い時期は水に濡れることを前提にしたゲーターもあります。
どちらにせよ短パンやラッシュガードパンツではなく、転倒時の裂傷を防ぐ意味でも必ずウェーダー(ゲーター)の着用が必要です。


W-51 N3 ハイブリッドウエーダー(リトルプレゼンツ)

サワークライム レッグガード(モンベル)」ウェーディングシューズ

ウェーディングシューズにはフェルトソールとラバーソールがあります。フェルトソールは川の中の移動で滑りにくく、ラバーソールは川に入るまでの山道や岩場の移動時に優れているので、自分がよく行くであろうフィールドに合わせて選択するとよいでしょう。
私は宿泊を伴わない林道や登山道沿いの渓流、源流に行くことが多いので、フェルトソールのシューズを使用しています。


ライフジャケット

普段海釣りをしている人を渓流釣りに誘ったとき、一番聞かれる質問が「ライフジャケットは要るの?」です。これもフィールドによるのですが、支流や源流ではライフジャケットを着ていない人が多いですね。これはライフジャケットが移動時に動きを妨げてしまうことも理由の一つかと思います。
ただ、そういった場所では川で溺れるよりも、転倒したときに身体を強く打ち付けてしまうことの方が大きな事故につながることが多く、私は動きを妨げないよう、身体に密着する簡易のライフジャケットを着ています。