サザビーズといえば、ピカソやゴッホなど著名な画家の絵画や宝石などが驚くような値段で落札されたことで度々ニュースとなる有名なオークション会社ですが、実はオークションが開催されていない日には、一般の入場が可能で、素晴らしい美術品や宝石、家具、車などの展示品を気軽に見て回る事ができるのです。それも、パンデミック後、何もかもが値上がりした上に円安続きで海外旅行もちょっと厳しい日本人観光客にはありがたい事に、なんと入場は無料なのです。

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イギリス生まれの世界最古の国際競売会社
サザビーズ・ニューヨーク
展示品を見に行こう

イギリス生まれの世界最古の国際競売会社

サザビーズは1744年にロンドンで設立された、世界最古の国際競売会社です。ニューヨークのサザビーズがオープンしたのは、その200年後の1955年。今ではニューヨークが本部となっています。

サザビーズという名称は、創業者であったサミュエル・ベイカー氏の甥で、ベイカー氏の死後、権利の半分を相続するジョン・サザビー氏の名前に由来しています。

サザビーズ・ニューヨーク

サザビーズ・ニューヨークは、マンハッタンの中心からちょっと離れた東の端の、72丁目とYorkアベニューの交差点にある10階建てのビルです。地下鉄Qトレインで72丁目駅まで行き、そこから徒歩7分。Qトレインが開通する前は、6トレインの68又は77丁目駅から徒歩15分と、結構歩かなければなりませんでしたが、Qトレインが開通したおかげで少し便利になりました。

7階のオークションルームでは、年間85回以上のオークションが開催され、およそ1,000アイテムが出品されます。

オークションに参加するには、事前にオンラインで参加登録をします。展示やオークションについては、ウェブサイトで確認しましょう。

展示品を見に行こう

入口を入るとまずはセキュリティーチェック。黒服を着た警備員がバッグの中をチェックします。コートや荷物があれば、左にあるコートチェックで荷物を預けましょう。ポーランド出身の素敵なブランカさんが笑顔で迎えてくれます。

展示品は定期的に変更されます。この日は入口を入るとすぐにランボルギーニ・カウンタック25周年記念エディション(1989年)が、そしてポルシェ、フェラーリ、フィアットなどの高級車がメインに展示されていました。

上の階に上がると、ウラジミール・ナボコフの著書「ロリータ」の初版、ヘンリー・ミラーの「ブラック・スプリング」の初版などが並んでいます。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の初版には、15,000から20,000ドルの値が付けられていました。

さらに上の階に行くと、素敵なデザインの家具が展示されています。

アンディー・ウォーホールの絵が飾られた部屋もあります。素敵なデザインの椅子やソファーが並んでいます。

まるで、博物館。こんな素晴らしい車や書籍、芸術作品を、すべて無料で見ることができるなんて、本当にありがたいですね。

帰りにはぜひ、サザビーズワインショップを覗いてみて下さい。ラベルにSotheby’sと書かれたサザビーズワインやシャンペンも販売もしています。ワインショップは日曜お休みです。

Sotheby’s New York

住所:1334 York Avenue, New York, NY10021
営業時間:10:00~17:00(日曜は13:00~)
公式サイト:Sotheby’s New York

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