毎年大勢の人で賑わう釣り人の祭典といえば? そう、「釣りフェスティバル」と「フィッシングショー」! 今年の「釣りフェスティバル2024 in Yokohama」は2024年1月19日(金)から21日(日)まで横浜の「パシフィコ横浜」で、「フィッシングショーOSAKA 2024」は同年2月2日(金)から4日(日)まで大阪の「インテックス大阪」で開催されました。


パシフィコ横浜

インテックス大阪

新型コロナウイルス感染症が5類に移行されて初めての開催ということもあり、両会場とも大勢の来場で大賑わい! 横浜会場は35848人(前年比148.5%)、大阪会場は46206人(前年比102.2%)と、どちらの会場も前年を上回る来場者数でした。
開催前から、出展する企業もきっとこれまで以上に気合が入っているのではないか? という予想のもと、HEAT編集員としても久しぶりに会場を訪れ、気になるアイテムがないかくまなく物色。数多くのニューアイテムに目移りしながらも、HEATならではの視点で幾つかアイテムをピックアップしてみました。(独断と偏見で恐縮ですが)そんな、HEAT編集員が気になったアイテムをご紹介しましょう。

釣り場に優しい!折兼「釣りエサ容器」

昨今の環境問題や釣り場のゴミの問題が常々問題視されるなかで、「これは釣り場に優しい!」と目に留まったのが、折兼さんが扱う「バガス素材で作られた、環境に優しい釣りエサ容器」
なんでも、大学(北九州市立大学)との共同実験というエビデンス付きで、土壌で約70日、海洋でも約150日で分解される生分解素材を使用し、大手釣具店(フィッシングマックスさん)との共同開発で作られた「海に還る釣りエサ容器」とのこと。万一、釣り場で容器が風に飛ばされたりしても、従来のプラスチック素材の容器のように海洋ゴミにならないのは嬉しいですね。

そもそも「バガス素材」とは、本来廃棄・焼却されるサトウキビの搾りかすだそうで、それに竹・麦の非可食部分を原材料に、この容器は作られているとのことです。釣り業界では釣りエサ容器が主だそうですが、もともと折兼さんではお皿やフォークといった食器類を扱われているメーカー。まだまだコスト単価的には高価かもしれませんが、商品パッケージなどで使われるようになれば、コストも下がり、環境にも優しい…という将来が訪れるかもしれません。
こらからに期待大です!!

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リールの「下巻き専用ライン」で環境保全に取り組むサンライン

国内、海外に釣り糸の販売を行うサンラインさんのブースで目に留まったのは、「Angler’s Ecology/アングラーズ エコロジー」というキャッチコピー。釣りに関わるさまざまな環境の保全・回復を目的とした活動ポリシーで、自然環境維持回復の貢献活動を進めていく活動とのこと。今年から始まった取り組みだそうで、最初に開発されたのがバイオマスPE(ポリエチレン)樹脂を素材とした「リールの下巻き専用ライン」

たしかに、下巻き専用ならとことん環境にこだわったものでも問題ないですよね! 釣りを楽しむなかで、「ゴミを持ち帰る」「釣り場を汚さない」などの心がけは持っているつもりでしたが、これからは釣果ばかりにこだわらず、釣り道具にも環境に配慮した物を取り入れていこうと思いました。
「人間が自然に遊んでもらっている」という意識が大切ですね。