日本には各地に温泉地が存在します。日本は島国で約7割が山岳地帯ということで、温泉が湧出するところが多く、古くからみなさんに愛されています。

大都市東京から日帰りから1泊2日でも行ける温泉地は多く、急なお休みがとれた時等、都内から小旅行で各地へ温泉旅行に行くことも可能です。有名な温泉地までは、鉄道やバスが通っているところもありますが、アクセスしやすさや道中の景色を楽しむこと、目的地での移動のことを考えると、車でドライブしながらが断然おすすめです。

今回私が紹介したいのは、福島県の温泉地です。福島県も自然豊かな地域でかつ名湯とよばれる温泉地が多数存在します。福島の観光と温泉を楽しみながら旅すると、日頃の疲れやストレスがリフレッシュできます。

福島県は東北地方に属しますが、東北地方の南側に位置します。そのため例えば東京駅から福島県の南端に位置する白河市までで約200km、福島県の県庁所在地である福島市までで約300kmと意外と近く、1泊2日で温泉旅行を楽しむには、ほどよい距離感といえます。

福島県は面積が広く県内でも地域が分かれており、
・主に太平洋側の「浜通り」
・福島市や郡山市などが位置する「中通り」
・会津若松市を中心とした「会津地方」
に区分されます。

高速道路は、中通りを東北自動車道(以下 東北道)が、浜通りを常磐自動車道(以下 常磐道)が通っており、浜通り・中通り・会津地方を磐越自動車道(以下 磐越道)が結んでおります。また、浜通りから山形県方面へとつながっている東北中央自動車道もあり、高速道路ネットワークが充実しており、アクセス面でも温泉を目的としたお出かけにオススメの場所なのです。

奥州三名湯の一つに数えられる「飯坂温泉」

福島県の温泉地でもっとも有名なのが「飯坂温泉(いいざかおんせん)」です。飯坂温泉がある福島県飯坂町は、福島県中通りの福島市の北側10kmほどのところに位置し、福島市の観光と合わせて楽しめる温泉地です。

宮城県の鳴子温泉・秋保温泉とともに「奥州三名湯」に数えられ、古くは2世紀ころにヤマトタケルが、江戸時代には松尾芭蕉が入湯したといわれる、歴史ある温泉地です。

温泉街には9つの共同浴場があり、日帰り入浴も宿泊入浴にも対応しているため、予定に合わせて入浴ができるのも魅力です。泉質は単純弱アルカリ性で、無色透明で無臭になります。

また、飯坂温泉の温泉街近郊にはくだもの狩りや直売場が建ち並ぶ地域もあり、福島の名産であるももやなし、りんご、さくらんぼなどを扱っており、人気の観光スポットになっています。

飯坂温泉へは、東北道の「福島飯坂IC」より約15分、東京駅からは首都高〜東北道で約300km、3時間30分ほどでアクセスできます。

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会津若松城等、周辺観光が充実の「会津東山温泉」

福島県西部の中心地となる会津若松市には、「会津東山温泉」という名湯があります。会津東山温泉は、山形県の上山温泉・湯野浜温泉とともに奥羽三楽郷と呼ばれていました。

歴史は古く開湯は8世紀後半といわれており、伝承によると僧侶であった行基という人物が、三本足の鳥に導かれて発見したといわれております。江戸時代には、会津藩の湯治場として栄え、会津若松の奥座敷としても発展しました。

泉質は、硫酸塩泉で無色透明のサラサラのお湯が特徴で、長時間身体全体から心の芯まで温まれます。そのため、老若男女たくさんの方に愛されております。

会津東山温泉のある会津若松市には、こちらも名城である「会津若松城」があり、さらに会津若松市から北へ20kmほどいったところにある喜多方市には、名物「喜多方ラーメン」があり周辺観光も充実しております。

会津東山温泉は、磐越道の「会津若松IC」より車で約20分、東京駅からは首都高〜東北道〜磐越道で約300km、3時間30分ほどでアクセス可能です。