駐車スペース選びのコツとは? 駐車場で避けるべき場所は7つ!

■ベテランドライバーはトラブル防止を考えて駐車している


なんとなく停めやすそうな場所を選んでいる人が多いのでは…

公共の駐車場では様々なトラブルが起こります。もっとも心配なのは、車や人との接触事故。場合によっては当て逃げされて泣き寝入りすることも。

車から離れているため、即座に対応できないのが駐車場トラブルのなにより怖い所です。ドライブレコーダーを備えていたとしても、すべてを記録することはできません。

ベテランドライバーはこういった駐車トラブルを見越して、安全な駐車マスを選んで駐めるとの噂です。

トラブル防止の観点では、どのような場所に車を駐めるべきなのでしょうか。駐車マスを選ぶ際に気をつけるべきことを調べてみました。

●避けるべきは7つの駐車マス!

1.車用通路側端の駐車マス

駐車場内の通路に面した一番、端の駐車マスは、車との接触事故がもっとも多い危険な場所です。特に、曲がろうとする車にぶつけられる確率が高く、通路が狭い駐車場ほど危険性が高まります。

2.歩行者用通路脇やカート置き場の脇


カート置き場付近は、なるべく避けたほうが無難

人通りが多い歩行者通路脇や、施設入口脇の駐車マスもなるべくなら避けたい場所です。人通りが多いということは、歩行者の荷物や装着している腕時計などがぶつかったりこすれたりするなどによって、車に傷を付けられる可能性も高くなります。

商業施設では、買い物カートを車にぶつけられる危険もあるため、デパートやスーパーマーケットなどでは、歩行者通路に加えて、カート置き場の周辺も駐車を避けた方がよい場所といえますね。

3.電柱・電線下・樹木の下

電柱や電線の真下にある駐車マスは、鳥のフンが車に付着する危険があります。樹木の下は鳥のフンの他に、樹液が車に付着するリスクもあるため注意したい場所です。

樹液は春から夏にかけて分泌する植物が多いため、車内が熱くなるのを防ぐために木陰に車を駐めるのは、避けたほうがよいでしょう。

4.斜め駐車やハンドルを切った車の隣


きっちり停められている車の横はなんとなく安心

駐車マスに対して斜めに駐められている車や、大きくハンドルを切ったまま駐められている車の隣も避けるべき場所です。

斜めに駐められている車の隣は、そもそも乗降スペースの確保がしづらいため、誰もが本能的に駐車を避けるかもしれません。タイヤが真っ直ぐになっていない車は、発進時にあらぬ方向へ進み出し、接触事故などに発展する危険性が高くなります。

5.ボロボロの車の隣


車のへの思い入れがないのでは…

ぶつけた跡が多数ある車の隣も要注意です。傷や凹みが多いということは、接触事故が多いドライバーが乗っていることを暗示します。

事実はどうあれ、ぶつけられる危険性が高いため、避けるに越したことはありませんね。

6.初心者マーク・高齢者マーク・レンタカーの隣

初心者マークが付いた車は、ドライバーの運転技術がまだ未熟と判断することもできるため、隣に駐めるのは避けた方が無難かもしれません。同様の理由で、高齢者マークが付いた車も万が一のことを考え、避けたほうが無難かも。

また、慣れない車を運転していると判断できるレンタカーやシェアリングカーの隣も、接触事故の危険性が高そうなので、避けるべき場所です。ナンバープレートのひらがな表示が「わ」もしくは「れ」なら、レンタカーかシェアリングカーと判断できます。

7.2ドアスポーツカーとミニバンの隣

ドアが長い2ドアの車は、乗り降りするためにドアを大きく開けなければならないので、それだけ接触の危険性も高くなります。

スライドドアを採用するミニバンや軽ハイトワゴンなどは、後席のドアが接触する危険はない一方で、小さな子どもを乗せている可能性が高くなります。ベビーカーなどが車と接触する危険もあるうえ、子どもによる過失がないとも言い切れません。

2ドアスポーツカーやミニバンの側としても、隣に車を駐められたくないものです。加えて、ミニバンのように大柄な車の隣は、出庫時の視界確保も難しくなります。他に空いている駐車マスがあるなら、2ドアスポーツカーやミニバンの隣は利用しない方が無難ですね。

●結局、安全な駐車マスはどこ?

安全な駐車マスは、車や人通りが少なくなる、施設入り口から離れた場所ほど安全といえます。また、壁際などの通路に面していない端の駐車マスは、単純に事故率が半減するため、それだけ安全性が高くなります。

立体駐車場の柱の脇も同じく安全ですが、壁や柱に面した駐車マスは、車庫入れに自信がない方は、自分の不注意で車やドアをぶつけたりする危険もある点には注意したいところです。

駐車場でのトラブルから車を守るためには、周囲に注意を払って事故リスクが高い車の隣を避けつつ、あえて利便性の悪い場所へ駐めることも大切のようです。こうした細かい知識も、安全、安心のためのカーライフ・テクニックといえますね。

(鈴木 僚太[ピーコックブルー])