「伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理〜」に認定されている、長野県の「矢島凍み豆腐」。

信州佐久の矢島地域の厳寒期特有の風土で生み出され、古来より冬の食卓を彩ってきた伝統食です。

昔、武田信玄が上杉謙信を攻めるために、はるばる甲州から兵を率いてやって来て、現在の佐久市矢島地域の西方にある虚空蔵山の頂で宿営をしていました。この虚空蔵山は信州から甲州に戦況を知らせるために、信玄がのろしを上げる場所だったのだとか。

ここに信玄が宿営した際、矢島城主の矢島某氏が大将の食膳豆腐を出したところ、ちょうど寒中であったため豆腐はすっかり凍っていました。信玄はこの凍った豆腐が美味であると誉め、これを薄く切って凍らしたら良いだろうと農民たちに奨励したことが、矢島凍み豆腐の始まりだと伝えられています。

矢島の凍み豆腐は、柔らかな舌触りで大豆のうま味が格別で、今では県内外から注文が寄せられるほど注目されています。期間と地域が限られる大変貴重な冬の伝統食をぜひ味わってみてください。

【100年フード】ページはこちら https://www.drivenippon.com/foodculture/food-nagano/

【農事組合法人矢島いきいき会】

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