土木技術の勝利! 北海道新幹線「羊蹄トンネル」約2年ぶり工事再開 巨大岩塊を克服

岩塊を破砕する作業も1年がかりでした。

2年4か月ぶりにシールドマシンが動く!

 北海道倶知安町とニセコ町にまたがる北海道新幹線の羊蹄トンネル(比羅夫工区)で、2023年11月27日(月)から掘削工事が再開されました。この現場では2021年7月、札幌方の坑口から約3.5km掘削したところで、シールドマシンが岩塊に遭遇し停止。10mを超える巨大な岩塊であることが判明したため、工事を中断し対策が検討されていました。

 そこで岩塊のある場所へ回り込むように、別の小さなトンネルを掘削。シールドマシンに立ちふさがる岩塊を破砕する作業が、2022年3月から1年かけて行われました。そして2023年11月、岩塊除去箇所の埋め戻しやシールドマシン整備などが済み、いよいよ本工事再開へ漕ぎつけられたのです。

 羊蹄トンネルは全長(工区延長)5500mあまり。建設工事が進む新函館北斗~札幌間212kmのうち8割を占めるトンネルでは、すでに全40工区が着工済みです。