人気武将ゆかりの地を巡る!大阪・天王寺周辺の史跡めぐりルート

いよいよ待ちに待った夏休み!宿題はどうしよう?とお考えのお子さんや、時間ができたからいろんな場所に遊びに行きたい!という方も多いかもしれません。

そんな時は都会から徒歩すぐの、

歴史の勉強にもなるスポットを巡って学んでみませんか?

今回は大阪の中でも少し南、あべのハルカスやてんしばがある「天王寺」近辺の歴史スポットをご紹介します。

誰もが知る知名度抜群の

武将「真田幸村」関連の史跡や神社

が多く、ファンのみならずあまり馴染みのない方でもおすすめ。実際に縁があった場所を巡り、歴史を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

天王寺周辺にはどんなスポットがある?

大阪の天王寺はターミナル駅として毎日多くの人が利用します。駅に直結する「あべのハルカス」や、芝生でゆったりと過ごせる「てんしば」、百貨店や商業ビルなども豊富にあり、

一日中遊べるスポット

です。

今でこそにぎやかですが、

かつてこの周辺は豊臣方と徳川方が戦った「大坂の陣」の激戦地

となりました。

大坂の陣といえば武将・真田幸村の活躍は有名です。大河ドラマにもなったほど人気の武将で、ファンも多いかもしれません。

天王寺界隈では、そんな歴史関連のスポットを巡ることができます。

駅から徒歩圏内のスポットが多いので、気になる方は散歩してみてはいかがでしょうか。

(広告の後にも続きます)

まずは訪れたい茶臼山

Photo by ゆかた


天王寺駅から徒歩約10分、てんしばからも直結している茶臼山(ちゃうすやま)公園

。小高い丘とそれを囲むように池があり、とっても静かで過ごしやすいスポットです。今では公園になっていて地元の人の憩いの場でもありますが、ここは大坂の陣で激戦地となった場所なんです。

山頂には史跡もあり当時の面影も感じられます。

https://osaka-info.jp/spot/chausuyama-tennoji-park/

知っておきたい歴史

茶臼山は豊臣方と徳川方が戦った1614年の大坂冬の陣では

徳川家康の本陣

となり、翌1615年の大坂夏の陣では

真田幸村の本陣

が置かれた場所です。互いに陣を置いたということで、大阪城の攻防においてとても重要な場所だったということがわかります。

大坂冬の陣では真田丸という強固な堀を築き連戦連勝をあげていた真田軍でしたが、和睦の条件として真田丸を埋められてしまい、大坂夏の陣ではここ茶臼山に陣を敷くことになります。

その中で勝敗を決する戦いとなったのが、

「天王寺口の戦い」

です。徳川軍15.5万人と豊臣軍5.5万人の戦いとなり、真田勢は茶臼山に、すぐそばの

天王寺口(四天王寺の南門周辺)には毛利勝永を大将とする豊臣方

が陣を敷いていました。

先陣を切った毛利勢は徳川軍の先鋒本多勢を壊滅させるなどの活躍を見せ、その勢いで真田幸村も徳川方最強といわれた越前勢に突撃。打ち崩すと

本陣にめがけて3回に渡って猛攻を仕掛けた

といいます。

家康はこの時自害を考えるほどに追い詰められたというエピソードも残っています。しかし真田勢は損耗が激しく、次第に追い詰められ、退去せざるを得ませんでした。

真田幸村は安居神社で休息をとっていたところ、敵兵に討ち取られたといわれています。享年49歳でした。

茶臼山を訪れる

Photo by ゆかた

茶臼山の山頂まではちょっとした階段があり、徒歩すぐ。「山」ではありますが登頂はとても簡単です。山頂には目印もあるので、楽しんでみて下さい。

Photo by ゆかた

茶臼山の丘の上には、

どのように陣が敷かれていたかなどの説明版

が建っています。

茶臼山の山頂に立つとわかりますが、茶臼山は

直径10mほどしかないとても小さな山

です。ここに布陣していたのかと思うと驚くかもしれませんね。

実際に訪れてみると、その様子がリアルに感じられるでしょう。