宇都宮LRTの“その先”へ行く交通拠点が誕生 バス路線も再編 どこまで行ける?

LRT乗ったらSL乗りに行ける!

芳賀工業団地トランジットセンターが誕生

 2023年8月26日(土)の芳賀・宇都宮LRT開業に合わせ、沿線の栃木県芳賀町に「芳賀工業団地トランジットセンター(以下TC)」がオープンします。

 町は、「LRTやバス、タクシー、デマンド交通、自動車、自転車など、さまざまな交通手段が連携する、交通結節点(乗り換え拠点)」と説明しています。場所はLRTの終点となる芳賀・高根沢工業団地の2つ手前、芳賀工業団地管理センター前停留場がある交差点のはす向かいです。

 バスターミナルのほか、一般車の送迎やデマンド交通、タクシーの乗降場となるロータリー、駐輪場(約20台)、トイレや待合所が設けられます。また、JRバスなどが利用している既存の芳賀町バスターミナルは、55台収容のパーク&ライド駐車場になります。自家用車からLRTへ乗り換える人は、芳賀工業団地管理センターの駐車場ではなく、パーク&ライド駐車場を利用するよう呼びかけられています。

 LRTの終点となる芳賀・高根沢工業団地は芳賀町の担当者いわく、「ほぼホンダ関係者専用」となるため、LRTよりも東へ行きたい人は、主にここでバスなどへ乗り換えることになります。芳賀町はTCの開業に合わせ、バス路線を再編します。

 宇都宮市街と真岡鐵道市塙駅、県東部の茂木町を結ぶ既存のJRバス水都西線が乗り入れるほか、ここから市塙駅へ向かうルート違いの路線や、芳賀工業団地内を循環する路線などが新設されます。SLの運行が名物である真岡鐵道との連絡や、ホンダ系列の施設であるツインリンクもてぎなどへのアクセスが強化される見込みです。

 ちなみに、LRTの芳賀工業団地管理センター停留場はネーミングライツにより副停留場名が設定されており、「芳賀工業団地管理センター リブドゥコーポレーション栃木芳賀工場前」という、かなり長い名称で案内されます。