キャンプに雨はつきものだけど、その対処方法を知っているのと知らないのとでは、キャンプの快適さが変わってくる。
そこで今回は雨が降っても安心のキャンプ術を徹底的に紹介しよう!

【雨キャンプの心構え】
雨キャンプはムリをすると危険なこともある。天気予報を必ずチェックして、台風など悪天候時には諦める勇気も大切だ。
またキャンプ地を変更したり、2泊のところを1泊にするなど、計画を変更して、安全第一で臨機応変に対応してキャンプを楽しもう。

<準備>

雨キャンプを成功させるアイテムとは!?

■雨の日にあると便利なグッズを準備

雨でも快適に過ごせるリビングを作るなら、「スクリーンタープ」や「2ルームテント」を準備すれば、雨が吹き込まないので安心。
それが準備できなくても、便利グッズを用意しておけば、雨キャンプも快適になる。

まずは足元を濡らさない「長靴」、濡れても平気な「サンダル」。
荷物を高い場所に置いて濡らさないための「コット」、トイレなどに行くときに便利な「カサ」、テントの出入りに便利な「スノコ」などを準備したい。

出典:モンベル

モンベル キャニオンサンダル
4800円
グリップ力が高くて滑りにくいサンダル。甲部分のベルクロでフィット感の調節ができる。

出典:コロンビア

コロンビア ラディ リーフ
7200円
折りたたんで持ち運びができるほど柔らかく、それでいて自立するほどのちょうど良い硬さ

出典:ogawa

ogawa ハイ&ローコットワイド
2万8500円
脚の差し込み口を変えるだけで高さを42cm・25cmの2段階に調節できる。耐荷重は120kg。

■事前に防水性やはっ水性を確認しよう

テントやタープの防水性やはっ水性が落ちていると、雨漏りの原因になる。あらかじめ防水性やはっ水性を確認しておきたい。
おすすめは毎回のキャンプでの確認。雨や夜露でテントが濡れた際に、きちんとはっ水しているかを確認しておく。

できなかった場合は、デイキャンプ時にテントやタープを張り、水をかけてはっ水性を確認。同時にシームテープのはがれがないかもチェックして、問題があった場合はメンテナンスを行おう。

出典:キャプテンスタッグ

キャプテンスタッグ 強力防水スプレー虫よけタイプ 420ml
1900円
水や油をはじく強力タイプ。虫が嫌がる天然成分ヒバ・ヒノキを配合し害虫も寄せ付けない。

出典:ロゴス

ロゴス シームシーラーセット
1200円
塗るだけでテントの縫い目からの浸水を防ぐ。生地の破れなどを修復するリペアテープ付き。

■スマホの天気予報アプリを賢く活用しよう

ひと昔前は、いつでも天気予報を見ることが難しかったが、今はスマホのアプリで簡単に確認できる。
あらかじめインストールして、いつでも天気を確認できるようにしておこう。

スマホの天気予報アプリは、当日の降水確率のほかに、1時間ごとの風速を予測できたり、これからの雨雲の動きを確認することもできる。
キャンプのスケジュールを立てるときだけでなく、キャンプ当日も役立つ機能が搭載されているので、ぜひ活用しよう。

tenki.jp
「日本気象協会」が提供する天気予報アプリ。
10日先までの天気予報がわかる「10日天気」や雨雲の流れを予測できる「豪雨レーダー」などの機能付き。
1時間ごとの風速がわかる天気予報もキャンプに役立つ機能だ。

weathernews
気象情報会社「ウェザーニューズ」が提供する天気予報アプリ。
1時間ごとの風速がわかる天気予報、雨雲の様子を確認できる「雨雲レーダー」を備えている。
キャンプ場名で検索できる「施設名検索」も便利な機能。

(広告の後にも続きます)

<設営・サイト選び>

雨が降ってもあせらなくてすむサイト選び

■水はけのいいサイトを選ぶようにしよう

雨が降って水たまりができるようなサイトでは、やはり過ごしにくい。
サイトを自分で選べるキャンプ場なら、水はけのよさそうなサイトを選ぶこと。

サイトの種類では、砂利や芝生のサイトは比較的水はけがよく、土のサイトは水はけが悪い場合が多い。

キャンプ場自体が水はけの悪い立地なこともある。
少しでも雨が心配な時は、キャンプ場選びの段階からサイトの種類を確認したり、キャンプ場に確認してから予約するようにすれば安心だ。

■雨を防ぐ林間サイトを選ぶのもあり

サイトの上が木々に覆われている林間サイトなら、枝や葉が雨を遮ってくれるので、何もないサイトより雨はしのぎやすい。
小雨程度なら雨を感じない場合もあるので、林間サイトを予約するのも雨対策のひとつ。

ただし、サイトが松林の場合は、松ヤニが落ちてきてテントやクルマを汚す場合があるので、気をつけるようにしたい。
ちなみに松ヤニの汚れは中性洗剤では落としにくい。消毒用アルコールなどを使って根気よく落とす必要がある。

■水たまり跡を避けてテントを張るのが鉄則

指定された区画サイトに水たまりやその跡があった場合、区画が広ければそこを避けてテントを張る。

区画のスペースに余裕がないときは、キャンプ場に相談してサイトを変更してもらう。それが難しければ、グランドシートを敷いて対処するようにしたい。

ブルーシートでの代用も可能だが、その際はフロアシートからはみ出さないように敷かないと、ブルーシートに雨水が溜まり、かえって浸水の原因になるので注意しよう。

出典:コールマン

コールマン グランドシート/300
13,600円
テントフロアを傷や汚れから守るシート。防水性が高いのでフロアの防水性も高める。

フロアサイズ300×300mmのテントにピッタリ。ほかに325、270、240サイズもある。

■川の近くは増水の恐れがあるので避ける

雨が続くと川が増水して、河原が浸水することがある。
キャンプサイトは基本的に、簡単に増水するような危険な場所に作られていないが、まれに増水で浸水するサイトもある。

そんな場合に備えて、雨予報の時は、川の近くのサイトは避けるようにしたい。川が近くを流れていても、サイトが高台にあれば安心だ。

またキャンプ場は晴れていても、川の上流では雨が降っていることもある。
そういう時も川は増水するので、天気予報や当日の雲行きには十分に注意しておこう。

■アプローチが急勾配のサイトは避ける

少しばかり高台にサイトがある場合、アプローチが急なことがある。
そんな時、雨が降って地面がぬかるむと、クルマがスリップしてしまうことも。

4WD車であれば問題ないが、トルクの小さなクルマの場合は、登れないことがある。
「ウチのクルマだと登るのは難しいかな……」と思ったら、できるだけ傾斜のないサイトを選ぶようにしよう。

サイトを指定された場合は、傾斜を登らないですむサイトに変更してもらえないか、キャンプ場に相談してみよう。