バッテリーランプとは?

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運転席のメーターには車の異常を知らせる機能が備わっており、そのなかにあるバッテリーランプはバッテリーや発電機に関する異常を知らせる警告灯です。異常が発生するとメーター内にプラスとマイナスが描かれたバッテリーのアイコンが灯り、ドライバーに注意を促します。

「チャージランプ」や「充電警告灯」とも呼ばれるとおり、バッテリーランプはオルタネーターの発電量不足やバッテリー電圧が不十分になった場合などに点灯するものの、警告灯が点灯しただけではどこで異常が起きているか判断できません。

そのため走行中にバッテリーランプが点灯したとしても、異常箇所によって取るべき対応が異なることを覚えておく必要があります。

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バッテリーランプが点灯している原因

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バッテリーランプが点灯する原因は、おもに3つの可能性が考えられます。いずれの場合も電装系の劣化や故障が疑われるため、すぐに消灯して走行に支障がなかったとしても、なるべく早期にディーラーや整備工場などへ点検を依頼しましょう。

可能性①バッテリーの劣化

バッテリーランプは既定値である約12Vを下回ると点灯する仕組みになっており、これによりバッテリーの電圧低下を知らせてくれます。

電圧が低下するおもな原因はバッテリーの劣化や故障です。またバッテリー端子が緩んで接触不良を起こしている場合は、車の振動による接点の接触と非接触に応じて、警告灯も点いたり消えたりすることがあります。

可能性②オルタネーターの発電量不足

オルタネーターにトラブルが起こった際にもバッテリーランプが点灯します。トラブルの原因は、本体の劣化や故障によって発電量が不足している場合と、オルタネーター駆動するベルトの緩みや切断によって正常に稼働できない状態のふたつに分けられます。比較的軽度の劣化では一瞬だけ点灯する場合や、始動後数分経つと消灯するケースもあるようです。

可能性③ヒューズもしくは配線の切断

特定のヒューズや配線が切れて正常な電圧を検知できなくなった場合にもバッテリーランプが点灯します。ヒューズや配線が切断するケースは稀であるものの、これらが原因によるバッテリーランプの点灯は車両に重篤な問題を抱えている可能性が高くなります。

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