渓流トラウトゲームやバス釣りといった淡水エリアでの釣りに欠かせないのが、バスデイのハードルアーです。
当然フィールドを海に変えても、魚を誘って食わせるチカラはバツグン!
ここではソルトウォーターゲームで使ってみたい、バスデイのルアーについてご紹介しましょう。
バスデイとは
バスデイとは、愛知県の豊川市に拠点を置く、日本のルアーメーカーのことです。
徹底した釣り場=現場主義を貫いていて、魚と触れ合うことで得たノウハウを、自社開発のルアーに活かし続けています。
釣れないことをアブレといいますが、アブレを何度も経験したスタッフが、本当に釣り場で必要なものは何かを日々追求し続けているとのこと。
なのでバスデイのルアーには、シンプルで扱いやすい特徴と、さまざまなシチュエーションに柔軟に対応できるフトコロの深さが備わっていると感じます。
数多くの製作ルアーの中から、ソルトウォーターゲームで使ってみたい3つを取り上げてみましょう。
●バスデイ・レンジバイブ
バスデイからリリースされている、シンキングタイプのバイブレーションルアーです。
全長が短くてコンパクトなものから長いものまで用意されていて、釣り場のシチュエーションに応じて使い分けることができます。
パッと見た感じではスリムで細長く、背ビレが突き出しているのが分かります。
スリムなシルエットは、海に群れているアジやイワシなどの小魚=ベイトフィッシュに共通している要素。
まさに捕食対象であることを、カタチでシンプルに表現できているわけです。
しかもナイフのような薄さ・鋭さで水中に存在しますから、水流を切り裂きながら独特な振動を発生させることができます。
振動は、光の反射と音を生み出し、ルアーの存在を魚に知らしめるでしょう。
広範囲に散っているシーバスやチヌ・青物などが、自らの捕食対象を見つけたときと同じように、猛スピードで接近して襲い掛かってきます。
また、背中で突き出している背ビレには、ダウンフォースを生み出す要素が含まれています。
レンジバイブの前方からの水流は、一旦ボディの頭部で受けて、そのまま後方へ流されてきます。
背ビレの隆起に合わせて持ち上げられた水流は、背ビレが途切れた瞬間、下に向けて押さえ込まれるのです。
そのチカラが、レンジバイブの最後尾付近に集中してかかり、水流を強く切り裂くことにつながっていきます。
頭部からボディ全体で切り裂く水流と、背ビレを越えてきて最後尾で切り裂く水流。
この2つが、同じルアーの上に存在することで、レンジバイブに生命感が溢れるのでは?と考えています。
安定した姿勢は、固定された内部ウエイトの絶妙な配置が支えています。
高比重で知られるタングステンウエイトを用いたモデルもラインナップされているので、狙いたい層をしっかりとらえられるのも、レンジバイブの強みといえるかもしれません。
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メバリングやアジングを楽しめるバスデイのハードルアーといえばコレ!
●バスデイ・レイナJW
こちらは、メバルやアジなどをターゲットにした釣りで用いる、フローティングタイプのダーターです。
リップのような長いアゴが突き出しているおかげで、リトリーブすると水面から30cm程度まで潜行することができます。
つんのめるようなアクションから左右へのウォブリング、そしてローリングもこなしてくれるようになっています。
ほんの少し飛び出している上アゴによって、水流は確実に妨げられます。
それが左右へのダートを生み出し、イレギュラーにスライドするアクションも引き出せるのです。
アメリカのオールドルアーに、ヘドン・バサーというトップウォータールアーがあります。
このルアーよりも大きいものの、同じようなアクションを引き出せますから、レイナJWを見て懐かしいと感じるアングラーは多いのではないでしょうか。
ウィードが水面近くまで伸びているようなシチュエーションでも、このルアーなら引っ掛からずにトレースできるでしょう。