キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容はDRIMOからの引用・参照です


断熱材をFRPやアルミ板でサンドイッチしたパネルを使った工法は、性能が良く生産性も高い。

ただ、どうしても似通ったデザインになりがちなのが難点だ。

「キャンピングトレーラーは欲しいが、気に入ったデザインのものがない」

そんな悩みに「じゃあ作ればいい!」と一念発起して生まれたという、ユニークな生い立ちをもつのが、今回紹介する新モデル・エフェクトメイジ社X-cabinだ。

なによりもデザイン優先

X-cabinのボディはアルミ板をリベットで接合していく構造。しかも、作業が簡単なブラインドリベットを必要最小限にとどめ、見た目の良いソリッド・シャンク・リベットを多用した、非常に手間のかかる工法で作られている。

屋根の四隅とフェンダーは三次曲面。少量生産でプレス加工が使えないため、ヘラ絞りという「職人技」で手作りされている。

これらディティールへのこだわりぶりは正直なところ「良く見なければわからない」&「詳しい人が見なければわからない」レベル。

すべては、作り主が思い描く「カッコイイ」のためなのだ。

サイズは全長4520mm×全幅2110mm×全高2160mm。キャンピングトレーラーとしては全高がやや低めだが、これも居住性とデザインのバランスをぎりぎりまで追及した結果だというから恐れ入る。

一方、シャシーは世界中で使われているドイツAL-KO社製を採用。信頼性と走行性能は折り紙つきである。

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ヨットの船室がモチーフ

もちろん室内デザインにもこだわりが貫かれている。

前述したように、全高が低い分、室内高は低くなってしまう。だが、ヨットの船室がモチーフという、ウッドを基調にしたシンプルなインテリアは、落ち着きがあって、寛げる雰囲気を醸し出している。

レイアウトはボックスユニットを好きなように組み合わせてソファやベッドにする、フリーレイアウト方式。トイレやマルチルームのない、完全にワンルームスタイルだ。

家具を形成するボックスは収納も兼ねているので、天井収納がない点をも補っている。

各ボックスはネジで固定されるので、車検上の問題もない。

後部にあるキッチンもユニット式で、室内ではもちろん、テールゲートを開ければ車外からもアクセス可能。

しかもユニットごと外に持ち出して「アウトドアキッチン」としても使えるので、アウトドアクッキング好きにはたまらない仕様である。

高いデザイン性と機能性を追求した新型キャンピングトレーラー・X-cabin。

手間ひまかかる工法のため、価格は470万(税込)とトレーラーとしては安くはない。ただ、細部にまで貫かれたクラフトマンシップにはその価値があるといえそうだ。

X-cabin
ビルダー:エフェクトメイジ
タイプ:トレーラー
価格:¥4,700,000(税込)
就寝定員:大人3名
全長4520mm
全幅2110mm
全高2160mm
けん引免許不要
公式サイト

ライター: 渡部 竜生

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