イマドキの普通のクルマではなかなかありえない話だと思いますが、古いクルマやチューニングカーでは、雨の日に思わぬトラブルでビックリする事があります。

豪雨で水たまりに飛び込み、救援を呼んだり決死の脱出をするシチュエーションに比べれば全くの笑い話ですが、今回は主にダイハツの古いクルマや競技車を乗り継いできた筆者が経験した、いくつかの「思わぬクルマのエピソード、豪雨編」をご紹介します。

豪雨のサーキットでコーナリング中の、思わぬアクシデント!

©mrallen/stock.adobe.com

25年近く前、仙台ハイランド(2014年閉鎖)で軽自動車の走行会に参加した時の事です。

周りはほとんど660ccという中、愛車は古い550ccのミラTR-XX、それも50馬力のキャブターボでしたが、走行時間の天候は豪雨でパワー不足はむしろガンガン踏めると息巻き、ダンゴ状態の中団から様子を見ます。

すると、偶然ながら先頭グループのスピンやコースアウトで目の前が急にクリアに!張り切って飛び出し、しばらく先頭を走らせてもらいましたが、あるヘアピンをコーナリング中に突然頭上から水がザバー!

どうやらサーキット走行で歪んだ車体への雨漏りが天井に溜まり、コーナリングの横Gで内張りの隙間から滝のように落ちたようですが、その瞬間は何が起きたかわからず、アワアワしてるうちに他のクルマに抜かれちゃいました(笑)

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高速道路でゲリラ豪雨を突破!その時見たものは?

あれは20年前、ジムカーナ競技会で県外に遠征した帰り、高速道路を走っていた時でした。

突然ゲリラ豪雨の下に飛び込み、速度を落としてもワイパーは全開、水しぶきを跳ね上げながら深い水たまりを突破するような状況でしたが、ほどなく雲の下を抜けて一気に晴れ、余裕もできたので助手席側を見てビックリ!

その日の入賞景品だったレトルトカレーの束が、助手席の床でプカプカと浮いているじゃーありませんか?

当時乗っていたストーリアX4は、昔流行った「発泡ウレタンを注入するサイドシル補強チューン」を施工していたんですが、多少の雨漏りでも車外へ排出する水抜き穴をウレタンで塞いでしまい、行き場のない雨水が助手席床で水たまりに。

次のSAで浸水したボートのように水をかき出しましたが、クルマの水抜き穴って大事なんだなと実感しました。