ゼブラゾーンとは?

©xiaosan/stock.adobe.com

道路にある斜線で囲われたゾーンは、巷ではゼブラゾーンの名前で知られていますが、正式名称は「導流帯」といいます。

導流帯は交通規制の一種で、「流れを導く帯」とあることからわかるように、一部の道路において交通車両の流れを一定の方向へ円滑に導くことを目的として設置されています。白色の枠内に白線が斜めに引かれているのが特徴です。

道路交通法第4条(公安委員会の交通規制)では、道路上での危険を未然に防ぐこと、そして安全と円滑を図ることなどを目的として交通整理や通行禁止、道路での交通規制などを行うことができると定められています。この定めに則って設置されている交通規制の1つがゼブラゾーンというわけです。

この記事では「ゼブラゾーン」の表記で統一します。

(広告の後にも続きます)

ゼブラゾーンの役割

©fugu_24/stock.adobe.com

ゼブラゾーンを設置できる道路には基準が定められていて、それらをまとめると次のようになります。

  • 交差点の広すぎる道路で交通渋滞や交通事故を防ぐため
  • 交差点の道路形状が複雑であるゆえに事故や渋滞が発生しそうなところ
  • 車線数の減少等を理由に安全性・円滑性確保のための誘導が必要そうなところ

実際に一般道路でゼブラゾーンが敷かれている場所をいくつか挙げますと、まず直進レーンと右折レーンのある信号交差点があります。ゼブラゾーンの上を走ると自然に右折レーンへつながる仕様です。

路側帯とは?種類によって車両や自転車の駐停車規制が違う?