右折レーンのゼブラゾーンでの交通事故の過失割合は?

©matis75/stock.adobe.com

右折レーンのゼブラゾーンで交通事故(車両と車両による事故)が発生したと仮定して、その時の過失割合はどうなるのでしょうか。

まずこの場合に考えられる事故の当事者の立場としては、ゼブラゾーンの上を通って右折レーンに入った車両、そして対するのがゼブラゾーンを過ぎてから右折レーンに車線変更した車両です。

実際の事故の判例を確かめたところ、過失割合は前者3割・後者7割となっていました。この結果を踏まえると、ゼブラゾーンの上を通って右折レーンに侵入するほうが比較的健全ということになります。ただしこの過失割合は交通事故の状況によって変化しますので、ケース・バイ・ケースと考えるのが無難です。

交通事故に発展しなかったとしても、ヒヤリハットするような場面に出くわしたことのある運転手や、これらのケースに出くわしたことがなくても、ゼブラゾーンを踏まないように右折レーンに進入する車両を見たことのある人はいることでしょう。

そういったことからも、ゼブラゾーンに関するドライバーの認識は総じて甘い傾向にあるとも言えます。

同一方向2車線道路での進路変更時の事故と同じ過失割合

「何を根拠に7:3となっているのか」という質問が飛んできそうですので先に解説しますと、まず交通事故における過失割合は最初の判例に基づいています。ですので右折斜線のゼブラゾーンの事例では最初に起きた裁判の判例で3割:7割と決定されたということです。

そしてこの過失割合は片側2車線の道路での進路変更時の事故と同じ過失割合です。これら2種類の事故の判例を踏まえると、ゼブラゾーンは車線であり、その車線を走る車両を妨害したという点でどちらの事故も共通しているというのが筆者の見解です。

交通事故の過失割合は誰が決める?本人の証言だけでは意味がないってホント?

(広告の後にも続きます)

ゼブラゾーンと似ている路面標識

ここまでゼブラゾーンを特に取り上げましたが、実はゼブラゾーンに似ている標識はいくつかあります。似ているというのはその役割ではなく、白線で書かれている・斜線であるといった要素です。いくつか紹介します。

路上障害物の接近を伝える白線

©gudoi/stock.adobe.comi

いわゆる区画線に該当するものです。そのままその白線を跨いで走ると、障害物にぶつかります。高速道路本線と出口のところに引かされているのがわかりやすい例です。

停止禁止部分

停止禁止部分の道路標示

長方形や三角形の白枠の中に白の斜線がつながっているものと切れているものが合わせられた道路標識です。上を通ることはできますが、この標識の上で停車・駐車することは禁止されています。消防署の車両の出入り口に設置されているのがわかりやすいです。

この違反については道路交通法第50条(交差点等への進入禁止)第2項に記述されています。罰金なら5万円、反則金では6,000円、点数制度での違反点数は1点です。

立ち入り禁止部分

出典:wikipedia.org Author:MLIT and NPA in Japan(国土交通省・警察庁) CC 表示-継承 4.0
黄色い線で囲まれた導流帯は入ってはいけない(画像左)

車両での通行が禁止されている場所であることを示しています。オレンジ色の楕円っぽい枠内に白斜線が描かれています。通行が禁止されていますので駐停車ももちろん禁止です。刑事処分では3月以下の懲役又は5万円以下の罰金で、行政処分なら反則金9,000円(普通車)・違反点数2点の加点となります。

勘違いしやすい・知らなかった道路標識ランキング&間違いやすい標識TOP3

導流帯有無に関わらず周りを見て運転をしよう

©Serhiy Kapitonenko/stock.adobe.com

似ているものがあったり共有されている知識が少なかったりと、導流帯は意外と正確に理解されていない可能性が高いです。特に今回紹介した中でも、導流帯が絡んだ事故の過失割合の事例は知っておいて損はないでしょう。

周りをよく見て余裕のある運転をすれば、導流帯を生かしたベターな運転をできるかもしれないですね。

意外と知らない道交法・交通ルール

【3分で確認】知らずに捕まる道路交通法!意外と知らない違反に注意

2021年最新の交通違反ランキングをチェック!

令和の交通違反ランキングTOP10!最も捕まりやすいのは交通事故の原因!?●●違反だった

来年5月に運転技能検査が義務化!?

高齢ドライバーの「運転技能検査」来年5月から実施、不合格者は免許失効