週末になると渋谷に出かけミニシアターで映画を観ていた高校時代の私にとって、カンヌの「ある視点」は”いい映画”の指標のよう
な存在でした。その「ある視点」に「ぼくのお日さま」が選ばれるなんて、嬉しすぎて恐ろしいです。
主題歌/ ハンバート ハンバート 佐野遊穂コメント
私たちの作品が、発表から 10 年後に一本の映画になり、それがカンヌ映画祭の出品作となって、またたくさんの人たちと出会う事になるなんて、こんな幸せなことはありません。子育てをしていると、子どもによって自分の世界が広がる事がしばしばあるけれど、それ に似た感覚です。
監督・撮影・脚本・編集 / 奥山大史 コメント
光栄の至りです。「月の光」が繰り返し流れる本作ですが、カンヌのドビュッシー劇場が初上映の場になるとは夢にも思っていませんでした。物語のインスピレーションを与えてくださったハンバートハンバートさん、ずっと力強く背中を押し続けてくださった池松さん、そして、共にこの映画を作り上げてくださった皆さん。ここまで連れてきていただき、心から感謝しています。
奥山大史監督
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【 奥山大史(おくやま・ひろし)プロフィール 】
1996 年 2 月 27 日、東京生まれ。SIX 所属。大学在学中に制作した⻑編初監督作『僕はイエス様が嫌い』(2019)が、第 66 回サンセバスチャン 国際映画祭の最優秀新人監督賞を史上最年少となる 22 歳で受賞。自身で撮影・脚本・編集も手がけた本作は、第 29 回ストックホルム国際映 画祭最優秀撮影賞、第 19 回ダブリン国際映画祭最優秀撮影賞、第 3 回マカオ国際映画祭スペシャルメンションを受賞するなど、海外で高く評価さ れ、逆輸入されるかたちで、日本での公開が決まり、インディペンデント映画としては異例の興行形態で公開された。公開後は、第 11 回 TAMA 映 画賞最優秀新進監督賞を受賞するなど日本でも大きな話題となり、是枝裕和監督、岩井俊二監督らにも一目置かれる存在に。その後、是枝裕和 総合演出の Netflix シリーズ「舞妓さんちのまかないさん」で 5、6、7 話の監督・脚本・編集(5 話は是枝監督との共同監督回)を務めている。ま た、CM、MV などの監督・撮影も担い、2021 年には、HERMÈS より抜擢され 8 人のクリエイターたちの旅を追ったドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―』の総監督を務め、2023年には『君たちはどう生きるか』の主題歌である米津玄師「地球儀」のMVの監 督・撮影・編集を手がけた。また今年 3 月に放送された NHK 夜ドラ「ユーミンストーリーズ」では、第 3 週「春よ、来い」(主演:宮﨑あおい)の演出 を担当、次世代の映画界を担う若手監督として注目を集める。
監督・撮影・脚本・編集:奥山大史
出演:越山敬達、中⻄希亜良、池松壮亮、若葉⻯也、山田真歩、潤浩ほか
主題歌:ハンバート ハンバート 本編:90 分
配給:東京テアトル
(C)2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS