top_line

「エンタメウィーク」サービス終了のお知らせ

fox capture plan ワンマンツアーが間もなくスタート!よりディープな音楽性を提示するセトリや新曲の構想も

DI:GA ONLINE

fox capture planがツアーに出る。4月6日(土)仙台MACANAを皮切りに、福岡・新潟・札幌・大阪・高松・名古屋を回って6月28日(金)東京・恵比寿LIQUIDROOMでファイナルを迎える、全8本の『tour 2024 “TRICOLOR”』。
ドラムの井上司は、2023年秋にリリースしたソロ・アルバムを携えて、初日の仙台の前の週まで初のソロ全国ツアー中、ピアノの岸本亮はソロでのピアノライブやセッション・ライブ、POLYPLUSやJABBERLOOPといった他バンドでの活動、ベースのカワイヒデヒロはfox capture planとして依頼される映画やドラマの劇伴とは別に、個人で引き受けた劇伴も多数同時進行中。という中でfox capture planとしての近況と、来るツアーについて話してもらった。

fox capture planが音楽をやっているドラマは間違いない!?

──最近の活動を振り返っていただこうと思って、改めて調べてきたんですけど。
岸本亮(Piano)はい。
──個々の仕事は別にして、fox capture planとしてオファーを受けた劇伴仕事だけで、サウンドトラック・アルバムが、この1年で7作出ている。
井上司(Drums)(笑)。そんなに出ていたんですね。
──サブスクで聴けるのが、それだけあります。で、それ以外にも、アルバムになっていない劇伴、たとえばお正月の『侵入者たちの晩餐』とかもあったし(日本テレビ系、2024年1月3日夜9時放送の「新春スペシャルドラマ」)。
カワイヒデヒロ(Double Bass)そうですね。
──数年前にも同じ話をしましたけど、fox capture planの作品のリリースや、ツアーや、個々の活動もしつつの、この劇伴のハイペースさは、何なのか。
カワイ・井上(笑)。
──3人で作っているから可能なこと?
岸本まあ、このペースをひとりでやるってなると、僕はできないですね。
──今期(2024年4月期)も、『アンメット ある脳外科医の日記』の音楽を担当されることも、発表になっているし (カンテレ・フジテレビ系列、4月15日(月)夜10時スタート/主演:杉咲花)。テレビって3ヵ月が1クールですけど、ドラマとかアニメとかの仕事を何もやっていないクール、なくないですか?
カワイ最近はそうですね。ドラマがなかったら、映画の劇伴をやっているとか。なんかしら、ずっと作ってますね。
岸本現在もまさにそんな感じで──。
井上いろいろ作ってます。
カワイヒデヒロ(Double Bass) 岸本亮(Piano) 井上司(Drums)
──しかもどれも話題作だし。
岸本そうなんですよね、ありがたいことに。ゴールデン枠も多くて。
──どんなふうに依頼されるもんなんですか?
岸本たとえば、『うちの弁護士は手がかかる』(2023年10月クール、フジテレビ系列)だったら、プロデューサーさんが『SUPER RICH』(2021年10月クール、フジテレビ系列)と同じだったりして──。
カワイっていうふうに、過去にご一緒した方が、また依頼してくれることが多いですね。
岸本次の『アンメット〜』も、『健康で文化的な最低限度の生活』(2018年)のプロデューサーさんだし。『ブラッシュアップライフ』(2023年1月クール、日本テレビ系列)にしても、前にカワイくんがひとりで劇伴を担当していた作品の監督から、いただいた話で。その『ブラッシュアップライフ』と、『侵入者たちの晩餐』は、どちらもバカリズムさんが脚本で、制作チームが一緒なんですよ。
井上『婚活1000本ノック』(2024年1月クール、フジテレビ系列)も、『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系、2018年4月クール、以降映画も3作)の監督だし。
カワイそういうふうに、以前の仕事からお声がけいただいていることが多いんですけど。でも、そういうのとは別に、電撃的にオファーが来ることも、たまにあって。この間も……まだオフレコのやつなんですけど、ある有名映画監督から、オファーが。直々にお手紙をいただいて。
井上そう、すごい丁寧な。
カワイ直筆なんですよ。
──誰なのか知りたい!
岸本(笑)まだ言えないんですけど。それは、『カルテット』(2017年)のサントラを聴いていただいたそうで、「イメージにぴったりなので」と言ってくださって。
井上で、スタッフに「この手紙、いただいたんですけど、foxチームどうしますか?」と言われて。「断るわけないでしょ!」と。
カワイスケジュールはけっこう埋まってるんですけど、これは絶対に音楽を作りたいと思って。
──そういえば、SNSか何かで、「fox capture planが音楽をやっているドラマは間違いない」と言っている人が──。
井上あ、すごい有名なYouTuberの方が、それを言ってくれていて。「今期期待のドラマを解説」みたいなので、「fox capture plan、この名前、見覚えありますよね?」と。

カワイ・岸本  (笑)。

井上「ドラマ好きの方は見覚えありますよね? この人たちが関わったら、間違いなくヒットします」って。うれしいけど──。
カワイすげえプレッシャー(笑)。べつに作品を選んだりはしてなくて、基本、オファーをいただいたら受けていて、スケジュール的に無理な場合以外は、断ることはないです。

ツアーで新曲をやります、と言うのが大事

──あと最近のトピックとしては、2023年末の『第74回NHK紅白歌合戦』。グランドオープニングの曲を作って、出演もされましたよね。あれは?
カワイあれは、急に、バンドのホームページに、NHKの方からメールが届いて。
──(笑)え、ほんとに?
井上びっくりしました。「紅白歌合戦という番組なのですが」──。
カワイ「曲を作っていただけないでしょうか」みたいな。「これ、本物かねえ?」とか、みんなで話したんですけど。
──NHKと接点ってなかったんですか?
カワイいや、前にドラマの劇伴や番組のテーマ曲の仕事はありましたけど、ドラマと紅白はまったく違う部署だからでしょうね。で、最初はテーマ曲を作るだけのオファーだったんですけど、打ち合わせの時に「僕ら、本番で弾きましょうか?」って言ってみたんですよ。ワンチャン、出られるかな、と思って(笑)。そしたら「出てくれるんですか?」みたいになって。
井上「テレビに出て演奏とかはNGみたいな、とがってるバンドだと思ってました」って言われて、「いやいや、全然出たいです!」と。
カワイまあでも、本番は、一瞬チラッと映る程度だったんですけど。友達から「今、いた?」ってLINEが来たり。
岸本現場は、テレビで観るような人がいっぱいいて、ソワソワしました。
カワイ(笑)ミーハーじゃねえか!
井上地元がヤバかったです、連絡が。僕、山形の河北町出身なんですけど、町の広報でめちゃめちゃでかく取り上げられて(笑)。
カワイ全然覚えてない知り合いから連絡が来たりして。
──で、fox capture planのツアー『TRICOLOR』、全8本が始まりますけど。
井上新潟とか高松とかって、相当久々なんですよ。そのへん行きたいよね、という話をして、今回、組んでもらったんですけど。
岸本高松に関しては、単独ライブは初ですし。新潟も、ワンマンはだいぶ前に一回やって、そのあとはイベントに呼んでもらったりとかはあったんですけど……前のワンマンも、ライブハウスいっぱいになるくらい来てくれたんですけど、今回もすでに、それを上回るぐらいの券売になっているので。待ち望まれてたのかな、日程に入れてよかったな、という。
──現時点で言える範囲で、どんな内容になりそうですか?
井上セトリが、最近のワンマンとは、すごい変わる気がします。今までやってこなかった曲とか、初期にやっていた曲とか、いろいろ入ってくると思うので。
岸本あと、新曲も、間に合えば、やりたいな、っていう。目下制作中です。
──初日の仙台には?
岸本間に合えば。
──「間に合えば」を押しますね(笑)。
岸本いや、でも、こうやって言うっていうのは、大事ですよね。やらざるを得ない状況にするのは(笑)。あと、前回のツアーは、代表曲を中心に演奏したんですけど、今回は……コロナ禍でライブが少なかった時期にリリースして、ライブでやりたくてもやれなかった曲が、たくさんあるんで。fox capture planの、よりディープな音楽性の部分とかも、提示できればいいと思っていますね。
カワイライブのひとつの醍醐味というか、知らなかった曲に出会える機会になるかな、とは思う。
岸本ただ、ツアー初日からファイナルまでずっと同じセットリストで行くんじゃなくて、場所によって、途中で変えたりしてもいいと思っているので。
カワイセトリは毎回変わるんじゃないかな。
井上いつもそういう感じだし。
岸本新潟とか香川は、普段あんまり行かないので、「あの曲、聴きたかったのにやらなかった」っていうのがなるべくないようにしたいな、っていうのはあって。逆に東京や大阪みたいによくライブをやっている場所では、普段なかなかやらない曲を増やすとか。どちらも楽しみにしていてほしいですね。
 
   

ランキング(音楽)

ジャンル