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【#佐藤優のシン世界地図探索52】地球を征する「家産国家」の正体

週プレNEWS


日米は家産国家同士、家と家の付き合いなので親しい関係になれるでしょう(写真:cBeata Zawrzel/ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ)
ウクライナ戦争勃発から世界の構図は激変し、真新しい『シン世界地図』が日々、作り変えられている。この連載ではその世界地図を、作家で元外務省主任分析官、同志社大学客員教授の佐藤優氏が、オシント(OSINT Open Source INTelligence:オープンソースインテリジェンス、公開されている情報)を駆使して探索していく!

――最近、佐藤さんがよくおっしゃる「家産国家」とは一体何ですか? いま、世界中で増殖中とも言われていますが……。

佐藤 家産国家とは、国の財産を個人の財産のように使い、公務員を自分の家来のようにみなす発想です。また、それを実行している権力者のことも指します。

――例えばバイデン米大統領は?

佐藤 息子のハンター・バイデンを見ると、家産国家の要素がかなりあると思います。予算が通らなくても、変な所から息子が稼いだカネと政治資金がごちゃごちゃになっています。

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――もし、大統領がバイデンからトラさん(トランプ元米大統領)になったら、その流れは是正されますか?

佐藤 トラさんなんて家産国家そのものですよ。なので、拍車がかかりますね。

――え!

佐藤 米国大統領選の結果に納得できないからと、自分の支持者を扇動して米国議会に襲撃させるんですからね。法律なんて関係ない。トランプ家と国家が一体化している家産国家ですよ。ほかにも北朝鮮やサウジアラビアなんかがそれにあたります。

――トラさんが大統領になると、米国と北朝鮮、サウジが仲良くなるのはそういうことなんですか。

佐藤 家産国家同士、家と家の付き合いですからね。関係良好な場合もあれば、悪くなる場合もあります。みなさんは家産国家って知らないんですね。

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