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緊急地震速報のアラートが鳴った! どう対応したらいい?

防災ニッポン

緊急地震速報が発表されてから地震が起こるまでの時間は数秒~数十秒程度と極めて短く、場合によっては間に合わないこともあります。しかし、このわずかな時間でも瞬時に身構えることや、避難行動を取ることで命を守れる可能性があります。

緊急地震速報のアラートが鳴ったときに取るべき行動

画像:PIXTA

緊急地震速報のアラートが鳴った時は、周囲の状況に応じて、あわてずに身の安全を確保することが基本です。

なお、緊急地震速報のアラートは、NHKが開発したテレビやラジオで鳴るチャイム音、NTTが開発した携帯やスマホで鳴るブザー音、特定非営利活動法人REICが開発したアプリやシステムで使われるREICサイン音などがあります。

屋内の場合 頭を保護し、安全な場所に避難

屋内では頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難します。あわてて外に飛び出したり無理に火を消そうとしたりすると危険です。火を消すなどは、揺れが落ち着いて安全の確保ができてから行いましょう。

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日頃から地震の揺れに備え、寝室や居間など室内のよくいる場所に「物が落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」安全スペースを作っておくことが大切です。

また、エレベーターに乗っている最中に緊急地震速報のアラートが鳴ったときは、最寄りの階で停止させてすぐに降りましょう。

屋外の場合 倒壊する物から離れ、周囲をよく確認して移動

屋外では倒壊の可能性があるブロック塀や自動販売機、建物からできるだけ離れ、頭上に危険がないか確認しましょう。山やがけ付近では落石やがけ崩れが起こる可能性があるため、周辺をよく確認しながら離れます。

車の運転中は、あわてずにハザードランプを点灯し、急ブレーキをかけずに、ゆるやかに速度を落としましょう。

ショッピングモールや人が集まる施設にいる場合は、周囲の安全を確認しながら施設の係員の指示に従います。

揺れが落ち着いたらすぐに高台や避難場所へ!

緊急地震速報のアラートが鳴った際、津波の浸水が想定されているエリアでは津波に備える必要があります。能登半島地震では地震発生から約1分以内で珠洲市に津波が到達したとみられ、地震発生直後に津波が襲ってくるケースもあります。

地震が発生してから津波警報や注意報が発表されるまでに3分程度かかるため、これらの情報が発表される前に津波に巻き込まれる可能性がある点に注意が必要です。地震の揺れが落ち着いたら、ただちに高台や近場の避難場所まで避難することが肝心です。

火を消し、地震情報を収集して避難を

地震の揺れが落ち着いたらキッチンや暖房などの火を消し、テレビやラジオ、スマホで気象台や自治体が発表する地震情報を入手しましょう。

車での避難は渋滞に見舞われることに加えて防災活動や避難の妨げになります。持ち物は最小限にして余震に注意しながら徒歩で避難場所に向かいます。

地震後に適切な行動を取るためにも、日頃から防災グッズを備え、自宅から避難場所までの安全な経路を確認しておきましょう。

なお、気象庁では2008年より毎年2回、緊急地震速報の全国的な訓練を行っています。1回目は6月頃、2回目は11月頃に、地震から身を守るための3つの安全確保行動(①まず低く、②頭を守り、③動かない)を職場や学校、外出先で行うというものです。

また、自治体によっては独自に緊急地震速報を用いた避難訓練を行っているところもあります。このような避難訓練に積極的に参加し、緊急地震速報のアラートが鳴った時のシミュレーションをしておくことをお勧めします。

地震による被害は、地震発生前後数秒の行動が明暗を分ける場合もあります。自分や家族の身を守るためにも、日頃から備えておきましょう。

〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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