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岸谷香がゲストにトータス松本、永井真理子を迎え恒例の自主企画「岸谷香感謝祭2024」開催!賑やかで熱い一夜となった圧巻のステージをレポート

DI:GA ONLINE

岸谷香 感謝祭2024
2024年2月23日(金・祝)EX THEATER ROPPONGI
出演:岸谷 香 / Unlock the girls
ゲスト:トータス松本 / 永井真理子

本番の数日前、スポーツ新聞にトータス松本とのリハーサルを終えたという岸谷のブログのエントリーが紹介されていたのだけれど、そのエントリーに併せてアップされていた写真のメンバーの表情がなんとも素敵だった。「この写真に吹き出しをつけてください」という大喜利があれば、その答えは「嬉しい!」か「楽しい!」しかないような表情なのだ。
というわけで、本番ライブは楽しくて嬉しい夜になることが約束された気分で出かけることになったのだけれど、あいにくと当日は真冬に戻ったような、そういう意味では2月らしい気候。つまりは寒い夜、しかし熱い一夜になった。

開演の時間になると、会場は暗転し、流れていたBGMが抑えられて、ラジオDJ風のアナウンスがフェイドインしてきた。が、その後すぐに、それは「ラジオDJ風」なのではなく、まさにラジオDJという設定なのだとわかってくる。今から約35年前、「ポップン・ルージュ」というラジオの帯番組でこの日のゲストの一人、永井真理子が月曜日の、そして岸谷が水曜日のパーソナリティーを務めていたという縁があったからかもしれないし、あるいは最新曲「Beautiful」が♪真夜中のラジオから流れてくる♪という歌い出しであることも関係しているのかもしれない。いずれにしても、この日のステージがASCというラジオ局の番組たちであるという設定は、カラフルな内容をコンパクトにまとめ上げる上で効果的で、パートごとの楽しさを十分に楽しみながら、しかし無理なく気持ちを切り替えて次のパートに向かうことになった。

最初のパートは、まずシンプルな8ビートに乗って永井真理子が登場。代表曲「ミラクル・ガール」を披露して、会場の空気はたちまち「ポップン・ルージュ」が放送されていた1990年頃にタイムスリップ。同級生だという永井と岸谷のガールズ・トークに続いて、これまた永井の代表曲「ハートにWASH!」が始まると、会場から「オオーッ!」と歓声が上がった。おそらくはその時代を共有してきた客席の空気に応えるように、二人は「懐かしいね」話に花を咲かせたが、とは言ってもそれぞれにちゃんと今を生きている二人だから、「昔は良かったね」という話にはならない。「ここはダメだったけど、あそこを頑張ったから、今がある」という二人の気持ちを映し出すように、岸谷がこの日のためにアレンジしたという永井の曲「23才」はこの日最初のクライマックスになった。

キラキラと思い出が巡るようなアレンジが、10代から23歳になるまでの自分を振り返る歌詞と相俟って、彼女たち二人の、そして同じ時代を潜り抜けてきたオーディエンスの心も強く刺激したはずで、その先に♪誰かと出会いたい/苦しい出会いでもいいよ♪という歌詞を二人でハモると、自分の足りなさを自覚しながらもがむしゃらに頑張っていた23歳の頃の彼女たちの実感と、そしてそういう思いを抱えていた若き日の自分を愛おしむ現在の二人の心情がリアルに感じられて出色だった。

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続くUnlock the girlsのパートでは、最新の彼女たちの音楽を凝縮したような内容で、昨年暮れのライブで初披露されたダンス・チューン「Beautiful」に始まって、岸谷の文字通り熱いギター・ソロをたっぷり聴かせた「Signs」まで、バンドの現在の充実ぶりをしっかりアピールしてみせた。

そして、後半のゲストはトータス松本。鮮やかなマゼンタのスーツに身を固めて登場したトータスが、ごくごく柔かに「行きますよ」と言った後にいきなり「イエーッ!」と叫んだその熱量の高さに、会場の空気もたちまち発火した印象。そしてすかさず「ガッツだぜ!!」が披露されたから、会場は完全にトータスのムードが支配することになったのだが、しかしその後に披露されたまさにスペシャルなウルフルズ・メドレーは、トータスの濃厚な個性とガールズ・バンドならではのしなやかなロック・ビートが印象的な化学反応を起こし、やはりトータス一人では生み出し得ない空気になっていったのだった。それは、なんとも楽しく、味わい深い演奏だったし、冒頭で紹介したブログの写真が告げていた通り、演奏している全員の“嬉しい!”が客席にも真っ直ぐに飛んでくる、実に心地いい時間だった。さらに言えば、ガールズの愛とリスペクトに満ちた演奏に押し出されて、トータスの黒人音楽ルーツや大阪フレイバーがすっきりと表現されたこの日のパフォーマンスは、トータスのファンにとっても印象深いものだったはずだ。

最後のパートは再びUnlock the girlsの演奏で、ここでは先のUnlock the girlsパート以上に力ずくな演奏で圧倒。盛りだくさんのステージを力強く締め括った。
アンコール2曲を終えて、最後に岸谷が口にした言葉は「もう、なぁんにも残ってない(笑)」。その瞬間をやり切ることが次につながるということをよぉく知っている彼女だからこそ、毎回のステージはいよいよ濃密なものにある。40周年の全国ツアーも発表されて、ますます今後の展開が楽しみになる、圧巻のステージだった。

SET LIST

w/永井真理子
01.ミラクル・ガール
02.ハートをWASH!
03.23才
04.ZUTTO 
05.だからハニー

Unlock the girls
06.Beautiful
07.世界でいちばん熱い夏
08.また恋ができる
09.Wrong Vacation
10.Signs

w/トータス松本
11.ガッツだぜ‼
12.メドレー
「笑えれば」~「かわいいひと」~「それが答えだ!」~「いい女」~「大阪ストラット」~「バカサバイバー」~「サムライソウル」~「ええねん」
13.バンザイ ~好きでよかった~

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