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“Y”として過ごした日々は、今の私の礎になっている(大阪・我孫子 その4)〜劔樹人【あの街に鳴る音】最終回〜

耳マン

そしてついに、年長者であるせいか、メンバーのなかで浮いていたギターのTさんがクビとなる。

これは終わりの始まりであった。

常に怒られ放題だった私も……

ある日、ついに爆発した。

私は初めてNさんに真正面から刃向かったのだ。普段口下手であり、不合格になった大学院入試の面接も、頭が真っ白になって何もうまく話せなかった私の口から、日々溜め込んでいた怒りの言葉があふれるように流れ出した。

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この人生であんなにも流暢なアドリブ演説ができたのは、あれが最初で最後だったと思う。

大学でNさんと出会い始まった私の初めてのバンド活動は、4年ほどで終わりを迎えた。
バンド“Y”はその後ほどなくドラムのH畑も脱退。メンバーを替えながらしばらく活動し、最終的にNさんのソロユニットとなったが、今はもうやっていない。

変わらず音楽は続いてゆく

私はその後、いくつかのバンドを渡り歩きながら、2011年に“あらかじめ決められた恋人たちへ”のメンバーとしてフジロック出演を果たした。

フジロックで見た光景はこの人生でもっとも素晴らしいものだったと思う。でも、それで何かが変わるわけではない。翌日になればまた、変わらず音楽は続いてゆく。

それぞれのその時を生きてゆくのだ。

それでも、大阪の長居で、我孫子で“Y”として過ごした日々は、今の私の礎になっている。

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2024年2月27日

提供元: 耳マン

 
   

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