300年以上の歴史が続く赤福のなかでも、黒餅は江戸時代から明治のころまで作られていた赤福餅の復刻版とも言えるのでしょう。どこかレトロな味わいを抱くのも、そのような背景があるからかもしれません。
それに対して、白餅は平成になってから誕生した新しい味。なので、二種の詰め合わせには、過去から現在へと繋がっているような意味も込められていて、そのストーリー性にも心を打たれました。
長く続くお菓子には、世代を超えた共通言語のような役割があると思っています。ぼくがあの日食べた赤福餅のように、「白餅黒餅」にも、いろんな人の想いがのって愛されることでしょう。