写真:PIXTA
「外水氾濫」と「内水氾濫」
毎年のように発生している水害ですが、いくつか種類があることをご存知でしょうか。
水害の種類によって災害が発生するメカニズムが異なるため、対策のポイントも変わります。その種類と被害を把握し備えることが大切です。
この記事では、水害の種類と被害、自分でできる対策を紹介します。
豪雨が原因となる水害には、「外水氾濫」と「内水氾濫」の2種類があります。ここでは、それぞれの違いや、その他の水害について紹介します。
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川の水が市街地にあふれる「外水氾濫」
「外水氾濫」とは、川の水が堤防から溢れる、それにより堤防が壊れて川の水が市街地に溢れ出る災害です。外水氾濫と洪水は同じで、気象庁が発表している洪水注意報や洪水警報は外水氾濫も含まれます。
洪水が発生しやすい河川では、雨が降っても氾濫しないよう堤防を作るほか、川幅を広げて水の流れる断面を大きくする工事などをして洪水のリスクを下げています。
しかし、河川の排水能力を超える雨が降り続けると、河川の水位が上昇し、やがて河川から溢れだした大量の水が一気に市街地に流れ込んできます。
外水氾濫は大量の水が勢いよく押し寄せてくることから、家屋の半壊や全壊などが起こりやすいのが特徴です。