芸能記者はこう話す。
「岡田さんといえば、ほかのジャニーズタレントと違った形で入所した経緯があります。これまで、さんざんテレビで話題になってきたように、多くのジャニーズタレントは事務所に履歴書を送り、そこからジャニー氏が、自ら選考し、オーディションを受けるという流れです。
しかし、岡田さんは人気番組だった『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)のコーナーのひとつ『元気ジャニーズ予備校』に母親が勝手に応募し、バラエティ色の強いオーディションに合格して、入所しました。
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同番組出身のジャニーズJr.は何人かいましたが、岡田さんは、ほとんどJr.時代を経験せず、1995年11月にV6としてデビューしたんです」
さまざまな素人応募系の企画がおこなわれた『元気が出るテレビ』だが、「元気ジャニーズ予備校」は岡田のデビュー後に第2弾もおこなわれるなど、人気企画だった。
「じつは『元気ジャニーズ予備校』の出身者にも被害者はいます。それは、同コーナーの第2弾に出演していた木村伸一氏です。彼は2023年9月24日配信の『文春オンライン』の記事で、ジャニー氏による生々しい性被害を告発しています」(前出の芸能記者)
その名のとおり『たけしの元気が出るテレビ』は、北野武(ビートたけし)の冠番組だ。その北野は、2023年5月、ジャニーズ事務所の問題について、発言していた。
監督映画『首』が上映される「カンヌ国際映画祭」の場で、米映画誌のインタビューを受けた北野は、同年3月に英国のBBCがジャニー氏の性加害問題を報じたことを問われると、
《セクシャルハラスメントの問題について声を上げられるようになった。こうした話は(この業界に)ずっとあった》
と、暴露したのだ。
これに対して、前出の芸能記者はこう続ける。
「北野さんが口にした『ずっと』というのが、いつからを指しているのか不明ですが、1988年の故・北公次氏の“暴露本”のころ、すでに社会風刺の毒舌で、テレビスターに駆け上がっていた北野さんなら、その内容は認識していたはずです。
つまり、『元気が出るテレビ』の『元気ジャニーズ予備校』も“わかったうえ”で、コーナーのVTRを観ていたと思われても、仕方ないでしょう」
昭和、平成では清濁併せ呑んできたが、令和になって、北野の気持ちにも変化が起きたのかもしれない。